映画「ダ・ヴィンチ・コード」感想・レビュー|ネタバレなし・あり

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「ロバート・ラングドン」シリーズ第1弾。
キリスト教の歴史をひっくり返す衝撃の問題作が登場!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
原題名The Da Vinci Code
制作国アメリカ
制作年度2006年
上映時間2時間29分
監督ロン・ハワード

パリのルーブル美術館で館長が殺害され、遺体には暗号が残されていた。

事件の捜査に協力するため、ハーバード大学の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンが警察に呼ばれる。

しかし実際には、彼は殺人事件の容疑者として疑われており、逮捕するために呼び出されていたのだった。

ロバート・ラングドン [ハーバード大学宗教象徴学教授]

演:トム・ハンクス
生年月日 1956年7月9日
ソフィー・ヌヴー [フランス司法警察の暗号解読官]

演:オドレイ・トトゥ
生年月日 1976年8月9日
リー・ティーピング [イギリス人の宗教史学者]

演:イアン・マッケラン
生年月日 1939年5月25日
マヌエル・アリンガローサ [オプス・デイの代表/司教]

演:アルフレッド・モリナ
生年月日 1953年5月24日
ベズ・ファーシュ [フランス司法警察の警部]

演:ジャン・レノ
生年月日 1948年7月30日
シラス [オプス・デイの修道僧]

演:ポール・ベタニー
生年月日 1971年5月27日

「ダ・ヴィンチ・コード」は、ベストセラー作家ダン・ブラウンの同名小説を原作とした映画です。

物語は、パリのルーブル美術館の館長が何者かに殺害されたところから始まります。

遺体には暗号が残されており、宗教象徴学者のロバート・ラングドンと、暗号解読官のソフィーがその謎に挑みます。

宗教、歴史、美術を絡めた壮大な謎解きサスペンスは、知的好奇心を刺激すること間違いなし。

キリスト教の歴史的事実を覆すストーリーは物議を醸し、世界中で上映禁止を求める運動が広がりました。

世界に20億人以上いるキリスト教徒が驚愕した問題作を、ぜひ見てみようではありませんか。

ソニエールはダ・ヴィンチとアナグラムがお好き

ルーブル美術館の館長ソニエールは、ダ・ヴィンチの有名なスケッチ「ウィトルウィウス的人体図」を模したポーズの遺体で発見されます。

「ダ・ヴィンチの作品を調べよ」という、ラングドンとソフィーへのダイイングメッセージでした。

床には下記の言葉が書かれていました。

13-3-2-21-1-1-8-5

O,Draconian devil!(ドラコンのごとき悪魔!)
Oh,lame saint!(役に立たぬ聖人め)

これはアナグラムで、文字を並べ替えると、こうなります。

Leonald・Da・Vinci (レオナルド・ダ・ヴィンチ)
The Mona Lisa(モナ・リザ)

そして、モナ・リザの絵の横には、下記の言葉が書かれていました。

So dark the con of man (人の欺瞞ぎまんは、かくも邪悪なり)

これもアナグラムで、文字を並べ替えると、こうなります。

Madonna of the Rocks (岩窟の聖母)

ラングドンとソフィーは、「岩窟の聖母」の額縁の裏側に、百合の紋章の鍵が隠されているのを見つけます。

ええっと、ソニエールは瀕死の状態でありながら、2人に鍵を渡すために、そこまで手の込んだ仕掛けをしたわけです。

撃たれる→アナグラムを書く→額縁に裏に鍵を隠す→全裸になりポーズ・・・。

救急車と警察を呼ぼうとは思わなかったのでしょうか?

さて、その鍵は、チューリッヒ保管銀行の鍵でした。

金庫を開ける暗証番号が、フィボナッチ数列!

フィボナッチ数列とは、前の2つの数字を足すと、次の数字になる数列のことです。

床に書かれた「13-3-2-21-1-1-8-5」は、フィボナッチ数列をバラバラにしたもの。

数字を並べ替えると、暗証番号は「1123581321」になります。

1+1=2

1+2=3

2+3=5

5+8=13

8+13=21

しかも、金庫の中には、クリプテックス(秘密を保管するもの)がありました。

これもダ・ヴィンチの発明。

クリプテックスの中には聖杯の場所を示す地図が・・・。

ソニエールさん、どんだけダ・ヴィンチが好きなんだ。

しかし、クリプテックスを開けるパスワードは「APPLE」(アイザック・ニュートンの万有引力がヒント)

なぜかダ・ヴィンチではなく、ニュートン。

どうせなら、ダ・ヴィンチで全部そろえたらよかったのに。

最後の晩餐

宗教史学者のティーピングいわく、キリストの左隣にいるのは、マグダラのマリア。

「波打つ赤毛」「女性的に重ねた手」「胸も少しふくらんでいる」だから。

しかも、絵の中に聖杯が描かれていない。

なぜなら、聖杯はカップではなく、子宮だから。

そして、キリストとマリアの間の空間が「杯」の形。

つまり子宮の形。

そして、聖杯はフランス語でサン・グラール。

語源は中世英語のサングリアル。

SANG REAL サン・レアルは「王家の血」

ソフィーの本名はサン・クレール。

つまりソフィーは、聖なる血を受け継いでいることになるのです。

フィクションなので、実際にキリストの左隣にいるのは、十二使徒ヨハネ。

けれど、本作のように考えを巡らすと、楽しいではありませんか。

鈍感すぎるラングドン

聖杯とは、キリストの血が入った杯ではなく、聖なる血脈。

つまり、キリストの末裔のことを指していました。

観客は全員、物語の中盤で末裔が誰なのか分かってしまいます。

けれど、ラングドンは気づかない。

目の前にいるのに気づかない。

ラングドンだけでなく、ティーピングも気づかない。

ソフィー本人も気づかない。

どんだけ鈍感なんだよ。

それと気になったのが、「オプス・デイ」という組織。

「オプス・デイ」は、カトリック教会の権威を守るため、マグダラのマリアの棺を破壊し、キリストの血を引く者を見つけて殺そうとします。

なぜ作者は、架空の組織名にしなかったのか?

「オプス・デイ」は、実在する組織。

これ、お叱りを受けるというレベルではない。

作者は命知らずです。

さて、ソフィーは聖なる血脈の継承者でした。

ソフィーが4歳の時、交通事故で両親と兄が死亡します。

映画では断定していませんでしたが、交通事故ではなく、末裔を抹殺するために仕組まれた可能性が・・・。

聖なる血脈の守護者であるシオン修道会は、生き残ったソフィーを守るため、総長のソニエールに彼女を託します。

ソフィーは最後の子孫。

ということは、彼女が子供を産まなかったら、血脈は途絶えるということですよね?

今後も命を狙われるかもしれないと考えると、いっそのこと途絶えた方がいいのかもしれません。

ちなみに、マグダラのマリアの棺は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドの地下にありました。

そんな目立つところに?!

だから、ソニエールは館長だったんだ。(妙に納得)

しかし、ソニエール亡き今、棺の存在がばれないか心配です。

原作との違い

原作では、ソフィーの弟(映画では兄)は、生存しています。

弟は祖母と共に身を隠していました。

ということは、血脈が途絶える可能性が低くなります。

シラス

シラスは先天性白皮症(アルビノ)で、全身の皮膚や毛髪が白くなっていました。

そのため父親から虐待され、ついには彼を殺害してしまいます。

刑務所でアリンガローサに出会い、信仰に目覚める・・・まではよかったのですが、彼のためなら殺人もいとわない。

自分を救ってくれたアリンガローサに対する忠誠心は、すさまじいものがあります。

シラスは心根は純粋な青年だと思う。

彼に手を差し伸べたのがアリンガローサでなければ、殺し屋にはなっていなかった。

もしソニエールが手を差し伸べていたら、聖杯を守る側についていたと思う。

それだけに、ラストの彼の死は悲しかったです。

フィクションとはいえ、この映画を見たキリスト教徒は、腰を抜かしたのではないでしょうか。

信者でない者にとっては、大いに楽しめた映画でした。