映画「グリーンマイル」感想 ネタバレなし&あり

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死刑囚が起こした奇跡とは?
心を揺さぶられる名作です。

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原題名The Green Mile
制作国アメリカ
制作年度1999年
上映時間3時間9分
監督フランク・ダラボン

1935年、アメリカ南部の刑務所。

ポール・エッジコムは、死刑囚棟の看守主任として働いていた。

ある日、幼い姉妹を殺害した罪で有罪となった大柄な男ジョン・コーフィが収監される。

ジョンは見た目に反して心優しく、不思議な癒しの力を持っていた。

やがてポールは、ジョンが本当に罪を犯したのか疑問を抱き始める。

ポール・エッジコム [死刑囚棟の看守主任]

演:トム・ハンクス
生年月日 1956年7月9日
ジョン・コーフィ [死刑囚]

演:マイケル・クラーク・ダンカン
生年月日 1957年12月10日
ブルータス・ハウエル [死刑囚棟の看守副主任]

演:デヴィッド・モース
生年月日 1953年10月11日
ジャニス・エッジコム [ポールの妻]

演:ボニー・ハント
生年月日 1961年9月22日
ハル・ムーアズ [刑務所の所長]

演:ジェームズ・クロムウェル
生年月日 1940年1月27日

ベストセラー作家スティーブン・キングの同名小説を原作とした映画です。

舞台は1935年、アメリカ南部にある死刑囚棟。

刑務所という閉ざされた空間の中で、看守と死刑囚の日々の様子を淡々と描いています。

派手さはないものの、不思議と目が離せません。

見終わった後も余韻が長く残る、人間ドラマの傑作です。

心に残ったエピソード

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5位 トップハット

年老いたポールは、映画「トップハット」を見て、60年前を思い出します。

「トップハット」は1935年の映画。

原作は1932年の設定でしたが「トップハット」の公開に合わせて、映画版では1935年になりました。

ジョンは処刑前に「トップハット」を鑑賞します。

「ここは天国!僕は天国にいる!」とフレッド・アステアが歌い、ジンジャー・ロジャースと踊るシーンを見て感動するジョン。

その後、ジョンは静かに死刑台へと向かいます。

ジョンが天国に行けるよう願わずにはいられないシーンでした。

4位 メリンダ

刑務所の所長ハルの妻メリンダは、脳腫瘍を患っていました。

ジョンは癒しの力でメリンダの病を取り除きます。

メリンダは感謝の印として、聖クリストファーのお守りのペンダントをジョンに渡します。

聖クリストファーは旅の安全、無事を願う守護聖人。

メリンダはジョンが死刑囚であることを知っていたに違いありません。(メリンダはジョンの夢を見たと語っていたので)

ジョンが最後の旅、すなわち天国に無事にたどり着けるように、聖クリストファーのお守りを渡したのだと思いませんか?

3位 クズ男のパーシー

看守のパーシーには心底腹が立ちました。

デルの死刑執行の日。

パーシーがわざとスポンジをぬらさなかったせいで、デルは苦しんで死ぬことに。(ぬれたスポンジを頭の上に乗せることで電流が脳に流れ、それほど苦しまずに死ぬことができる)

このシーンはトラウマ級の悲惨さでした。

けれど、そんなパーシーにも天罰が下る日が。

精神が錯乱したパーシーは、少女殺しの真犯人であるウォートンを射殺し、精神病院に送られることに。

転属したがっていた精神病院に収容されるという皮肉な結末!

2位 ミスター・ジングルス

いやぁ~、かわいい。

デルの肩に乗るミスター・ジングルス。

糸巻きを運ぶミスター・ジングルス。

これは約30匹の訓練されたネズミを用意して撮影されたそう。

ネズミって訓練できるものなんですか?

びっくり。

1位 神の使いジョン・コーフィ

ジョン・コーフィは無実であるにもかかわらず、死刑を受け入れます。

脱獄を期待していただけに、この展開はショック。

ここでふと思ったのが、ジョンはイエス・キリストといくつかの共通点があるということ。

奇跡を起こし、人々の苦しみを引き受け、無実の罪で処刑されるのはキリストそっくりです。

2人共、あらがおうとはせず、処刑を受け入れます。

それに、ジョン・コーフィ<John Coffey>とイエス・キリスト<Jesus Christ>

どちらも頭文字はJ.Cです。

原作者のスティーブン・キングは否定していますが、それが偶然だったのか意図的だったのか、真実はどちらなのでしょうか。

ラストシーンの意味

1999年、年老いたポールは老人ホームで暮らしていました。

1935年には44歳だったポール。

ということは現在は108歳!

これはジョンがポールに命を注いだ結果、長寿になってしまったのです。

ミスター・ジングルスも然り。

短命のネズミが60年以上も生き続けます。

これは贈り物なのか?罰なのか?

ジョンがポールの長寿を予見していたとは思えません。

ジョンはウォードが少女殺しの犯人であることをポールに直接見せ、冤罪を証明したかっただけ。

けれど、ジョンは長寿を罰だと考えます。

ジョン・コーフィを電気椅子に送ってしまった罰。

神の奇跡を殺してしまった罰。

とても切ないラストでした。

気になったのが、ポールがどのくらい生きるのか?ということです。

ミスター・ジングルスが約60年以上生きたことを考えると、数倍は生きられそうではありませんか。

しかし、そうなると施設の職員から怪しまれ、別のホラーな作品になってしまいます。

その時はどうするのでしょうか?

これほどまでに見終わった後も心に重くのしかかった作品はありません。

今はポールが自分のグリーンマイルを歩いて、安らかな死を得られるよう願うばかりです。