映画「グラディエーター」感想 ネタバレなし&あり

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将軍が奴隷となり、やがて剣闘士<グラディエーター>に。
二大スターの共演が楽しめるスペクタクル大作です。

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原題名Gladiator
制作国アメリカ
制作年度2000年
上映時間2時間35分
監督リドリー・スコット

西暦180年、古代ローマ帝国。

将軍マキシマスは、皇帝アウレリウスから次期皇帝に指名される。

しかし、それを知った皇帝の息子コモドゥスが父を殺し、マキシマスに死刑を宣告。

命からがら逃げ延びたマキシマスは故郷に戻るが、家族は殺されていた。

マキシマスは剣闘士となり、コモドゥスに復讐しようと機会を狙う。

マキシマス [剣闘士]

演:ラッセル・クロウ
生年月日 1964年4月7日
コモドゥス [ローマ皇帝]

演:ホアキン・フェニックス
生年月日 1974年10月28日
ルッシラ [コモドゥスの姉]

演:コニー・ニールセン
生年月日 1965年7月3日

1950~60年代は、「十戒」(1956年)、「ベン・ハー」(1959年)、「クレオパトラ」(1963年)など、数多くの歴史スペクタクル映画が誕生しました。

けれど、その後は制作費の問題もあってか、すっかり見かけなくなっていったのです。

しかし、2000年に「グラディエーター」が公開されると、世界的な大ヒットを記録。

「グラディエーター」をきっかけに、歴史スペクタクル映画ブームが到来しました。(「トロイ」(2004年)、「キング・アーサー」(2004年)、「アレキサンダー」(2004年)、「キングダム・オブ・ヘブン」(2005年)などがその例)

「グラディエーター」は、剣闘士となった主人公がコロッセオで壮絶な戦いを繰り広げる、血沸き肉躍る作品です。

圧倒的なスケール感と迫力ある映像で、観客を古代ローマの世界へといざないます。

歴史スペクタクルに浸りたい人必見の作品です。

我が名はマキシマス

皇帝アウレリウスに対する忠誠心。

家族への深い愛情。

仲間からも慕われる人格者の持ち主で、誇り高く、カリスマ性を兼ねそろえた男マキシマス。

あまりにもかっこよすぎるではないか。

競技場でコモデドゥスに正体を明かすシーンはしびれました。

「マキシマス・メレディアス。北方軍総司令官フェリキス隊の将軍。真の皇帝アウレリウス陛下のしもべ。息子を殺された父親。妻を殺された夫。今世か来世でその復讐を果たす」

決めぜりふがかっこいい。

かっこいいマキシマスですが、一つだけ気になったことが。

マキシマスの妻子が焼かれて吊るされていたシーン。

せっかくの悲しいシーンなのに、マキシマスの鼻水ダラダラが気になって、泣くに泣けませんでした。

涙だけにしてほしかった。

これさえなければ完璧だったのに・・・。

暗愚の皇帝コモドゥス

完全無欠のヒーローであるマキシマスよりも、悪役であるコモドゥスの方が強く印象に残りました。

なぜなら、演じるホアキン・フェニックスの演技が、あまりにも素晴らしかったから。

なぜアカデミー賞助演男優賞を獲得できなかったのか、今もって謎です。(受賞したのはベネチオ・デル・トロでした。彼も良い俳優ですが、やはりホアキンに獲ってほしかった)

コモドゥスは、父である皇帝アウレリウスや姉ルッシラから、全く愛されていません。

2人とも、自分よりマキシマスの方を大切に思っているのですから、コモドゥスに同情したくもなります。

皇帝はマキシマスに「お前が息子ならよかった」と、親として絶対に言うべきではない言葉を口にします。

これはひどい。(コモドゥスがその場にいなくてよかった)

そして、皇帝はコモデドゥスに、マキシマスを次期皇帝にすると告げます。

この時のコモドゥスの顔!

絶望、悲しみ、怒りが入り混じった繊細な演技は必見です。

ラストシーンのコモドゥスVSマキシマスの一騎打ち。

マキシマスはコモデドゥスを倒したものの、力尽きて息絶えます。

マキシマスの遺体は仲間たちによって運ばれたのに、コモドゥスの遺体はまるでゴミのように放置されていたのが何とも哀れでした。

普通ならザマーミロなのでしょうが、かわいそうだと思ったのは私だけ?

ホアキン以外の俳優が演じていたら、ここまで感情移入することはなかったと思います。

マキシマスの息子役にあの名子役が!

マキシマスの息子を見ておや?と。

この男の子、もしや・・・。

そう思って調べてみたら、やはり名作イタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」(1997年)で、主人公グイドの息子を演じたジョルジョ・カンタリーニでした。

あまりにもかわいらしい男の子だったので記憶に残っていたのですが、まさかマキシマスの息子役も演じていたとは!

(父親を演じた「グラディエーター」のラッセル・クロウと、「ライイフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・ベニーニは、ともにアカデミー賞主演男優賞を受賞。何て孝行息子なんだ)

しかし、それと同時に怒りがこみ上げてきました。

あんなかわいい子を殺したんだ。

しかも、馬に蹴られ、焼かれ、吊るされるという残酷な殺し方。

コモドゥスがかわいそうだなんて思ってしまいましたが、前言撤回です。

映画と史実の違い

マキシマスは架空の人物ですが、その他は実在の人物です。

● マルクス・アウレリウス

映画史実
思慮深く賢明な皇帝名君として名高い。
哲学者としても知られ、「哲学皇帝」と呼ばれた。
後継者にマキシマスを指名。後継者にコモドゥスを指名。
コモドゥスに殺される。病死

● コモドゥス

映画史実
暗愚の皇帝暗愚の皇帝
ラストシーンでマキシマスと戦う。自ら剣闘士として戦う。
(ヘラクレスの化身をきどっていた)
マキシマスに敗れて死ぬ。側近らの陰謀で殺される。

● ルッシラ

映画史実
マキシマスと協力し、ローマを救おうとする。コモドゥスの暗殺を計画するが失敗。
処刑される。

● ルシウス

映画史実
その後は描かれず。幼くして亡くなる。
コモドゥスの死後、ペルティナクスが皇帝となる。

何と24年ぶりに続編「グラディエーターⅡ英雄を呼ぶ声」(2024年)が!

リドリー・スコット監督、ルッシラ役のコニー・ニールセンが続投。

新たなキャストとして、ポール・メスカル、デンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカルが出演します。

というわけで、早速鑑賞しました。

感想はというと・・・やはり前作は超えられず。

主人公がとても地味。

これ、キャスティングミスじゃないですか?

面白くないわけではないので見て損はしませんが・・・続編は作らない方がよかったのでは?