小説「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ ネタバレなしの感想

古書にまつわる謎を解き明かせ!
本好きの人、ミステリーが好きな人必見の作品です。

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著者三上延
発行所株式会社アスキー・メディアワークス
発行年2011年
Audibleあり

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鎌倉の片隅にある小さな古書店「ビブリア古書堂」

店主の篠川栞子しのかわしおりこは、極度の人見知りだが、古書の知識と推理力は並外れていた。

五浦大輔ごうらだいすけは、亡き祖母の遺品である夏目漱石の本の鑑定の依頼をきっかけに、本の謎や秘密を栞子と共に解き明かしていく。

三上延みかみえん氏は、1971年10月21日に神奈川県横浜市で生まれた日本の小説家です。

2011年「ビブリア古書堂の事件手帖」が発売され、ベストセラーになりました。

同作は2012年に本屋大賞にノミネート。

2013年にはドラマ化、2018年には映画化されました。

2025年8月時点で、11巻が出版されています。

「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズについて

小さな古書店「ビブリア古書堂」の若く美しい店主で、抜群の古書知識を持つ篠川栞子。

アルバイトとして「ビブリア古書堂」で働き始める活字アレルギーの五浦大輔。

本の虫の栞子と、本が読めない大輔が、本に秘められた謎を解決していく形で展開されるミステリーです。

本作の良い点は、非常に読みやすいということ。

著者の文体にクセがないので、スラスラと読み進めていくことができます。

大輔のように活字アレルギーの人も、本作なら読破することができるかもしれません。

本好きな人はもちろん、初心者にもうってつけの作品です。

作中で扱われる古書について

実在の古書が登場し、それぞれの本にまつわる謎や秘密が、巧みに織り込まれています。

例えば第1巻で扱われる古書は以下の通り。

① 夏目漱石「夏目漱石・新書版」(岩波書店)

② 小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」(新潮文庫)

③ ヴィノグラードフ・クジミン「論理学入門」(青木文庫)

④ 太宰治「晩年」(砂子屋書房)

マイナーです・・・。

しかし、ご心配なく。

栞子が本の知識の全くない大輔(裏を返せば読者)に対して、本の内容や歴史的背景、希少性などを詳しく説明してくれるのです。

栞子に熱弁を振るわれると、作中で扱われる古書を読んでみたくなるんですよね。

実際に、小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」が復刊されたのは、本作による影響だと言われています。

次作はどんな古書が扱われるのか楽しみになります。

読む順番

 ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

 ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

 ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~

 ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

 ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~

 ビブリア古書堂の事件手帖6 ~栞子さんと巡るさだめ~

 ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

 ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~

 ビブリア古書堂の事件手帖Ⅱ ~扉子と空白の時~

 ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ ~扉子と虚ろな夢~

 ビブリア古書堂の事件手帖Ⅳ ~扉子たちと継がれる道へ~

「本が好き」「ミステリーが好き」「古書の世界を知りたい」「読書慣れしていない人でも楽しめる本を探している」のにうってつけの作品が本作です。

そろそろ読んでみませんか?

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