映画「ゴッドファーザー」感想 ネタバレなし&あり

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家族を描いたマフィア映画の金字塔!
見ないという選択肢はありません。

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原題名The Godfather
制作国アメリカ
制作年度1972年
上映時間2時間55分
監督フランシス・フォード・コッポラ

1945年、ニューヨーク。

コルレオーネ家のドン・ヴィトー・コルレオーネは、裏社会で絶大な影響力を持っていた。

ある日、他のファミリーから麻薬ビジネスの協力を求められるが、ヴィトーはそれを拒否。

その結果、一家は抗争に巻き込まれるのだった。

ドン・ヴィトー・コルレオーネ [コルレオーネ家のドン]

演:マーロン・ブランド
生年月日 1924年4月3日
マイケル・コルレオーネ [ヴィトーの三男]

演:アル・パチーノ
生年月日 1940年4月25日
ソニー・コルレオーネ [ヴィトーの長男]

演:ジェームズ・カーン
生年月日 1940年3月26日
フレド・コルレオーネ [ヴィトーの次男]

演:ジョン・カザール
生年月日 1935年8月12日
ケイ・アダムス・コルレオーネ [マイケルの妻]

演:ダイアン・キートン
生年月日 1946年1月5日
トム・ヘイゲン [コルレオーネ家の弁護士]

演:ロバート・デュバル
生年月日 1931年1月5日
コニー・コルレオーネ・リッジ [ヴィトーの長女]

演:タリア・シャイア
生年月日 1946年4月25日

「ゴッドファーザー」は、マリオ・プーゾの同名小説を原作とした映画です。

物語の舞台は、1940年代のアメリカ、ニューヨーク。

イタリア系マフィアのドン・ヴィトー・コルレオーネの三男マイケルは、家業とは距離を置いていました。

しかし、ある事件をきっかけに、家族を守るためマフィアの世界へと足を踏み入れます。

マフィアの抗争だけでなく「家族」を描いている点も魅力の一つ。

アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞した、歴史に名を残すマフィア映画の傑作を見ようではありませんか。

ドン・ヴィトー・コルレオーネ

マーロン・ブランドほど、マフィアのドン役が似合う俳優はいません。

強烈なカリスマ性を放つ、泣く子も黙るM・ブランド。

誰が見ても一目でドンだと分かります。

アカデミー賞主演男優賞を受賞したのも納得の演技です。

しかし、ネイティブアメリカン差別への抗議として受賞を拒否する奇行・・・いや、破天荒な行動に出ます。

最近はこういう型破りな俳優がいなくてつまらない。(まぁ、時代が許さないでしょうけれど)

さて、ドン・ヴィトー・コルレオーネは、見た目に反して人間味あふれる人物です。

「家族を大切にしない奴は男じゃない」(名言!)と名付け子のジョニー・フォンテーンに諭すことからも分かるように、家族愛の深い男です。

(長男のソニーをちらりと見ていたので、実は彼に説教していたんですけどね)

そして、友情や恩義を重んじます。

娘の結婚式では普通の父親のように振る舞い、孫と遊ぶ優しい祖父でもある。

どこにでもいる大家族の長なのです。

マフィアの抗争だけでなく、家族の姿を描いたからこそ「ゴッドファーザー」は歴史に名を残す名作となったのでしょう。

マイケル・コルレオーネ

映画の冒頭とラストで、マイケルほど印象が大きく変わった変わったキャラクターはいないのではないでしょうか。

コルレオーネ家の三男マイケルは、ファミリー・ビジネスから距離を置いていました。

しかし、父ヴィトーの暗殺未遂をきっかけに、復讐を決心します。

レストラン「ルイズ」でのシーン。

マイケルは汚職警官マクラスキーと麻薬密売人ソロッツォと会合を開きます。

● 店に入ってわずか数分でトイレに向かうマイケル。(早すぎる。これ以上、平静を装うことができなかったのか?)

● トイレのタンクの裏にある銃を探すが、なかなか見つけられず手間取るマイケル。(本当に銃があるのか?)

● 何度もトイレの方に視線を送るマクラスキー。(マイケル、早く~!)

● トイレを出る前に髪を整えるマイケル。(心の乱れを整えていた?)

● 席に戻るマイケル。(あれ?なかなか撃たない)

撃つのか?撃たないのか?

● 必死に緊張を隠すマイケル。(マイケルの葛藤が観客にまで伝わってくる)

● ようやく2人を射殺するマイケル。(ソニーとクレメンザからは「頭を2発」と念を押されていたけれど、失敗して3発撃ってしまう。初めての殺人なので仕方がない)

● 撃った後、銃を放り投げるマイケル。(クレメンザからは自然に手を下ろして銃を落とすようにと言われたのに、すっかり忘れている)

このレストランのシーンは、5分強。

しかし、これほど長く感じられたシーンはありませんでした。(もちろんいい意味で)

その後、マイケルは新妻アポロニアの爆死、ソニーの暗殺により、コルレオーネ家のドンになります。

この2人が死ななければ、マイケルがドンになることはなかった。

誠実な男だったマイケルが、次第に冷徹な男へと変貌を遂げるさまを見事に描いた映画でした。

ソニーとフレド

ドン・コルレオーネの長男ソニーは、感情的で短気な性格の持ち主です。

そのため、妹コニーに暴力を振るっていた夫カルロを激しく殴りつけます。

その後、カルロの裏切りにより、ソニーは命を落とすことに。

料金所で待ち伏せされ、蜂の巣にされるシーン。

ここで多くの観客が思ったはず。

何で車から出るの?

わざわざ撃たれに行っているではないか。

車をバックさせて逃げるという手もあったのに。

単細胞のソニーゆえ、本能的に車から出てしまったんでしょうよ。

もしソニーが生きてたら、ファミリーはどうなっていたか?

短気な性格が災いして、ファミリーは内紛を起こし、衰退してしまったかもしれません。

そして、次男のフレド。

かなり情けない。

父ヴィトーが襲撃された時、突如の出来事に驚いて銃を落としてしまうフレド。

しかも、メソメソ泣くって・・・。

そして、影が薄い。

長男ソニー亡き後、誰一人として次のドンはフレドだ・・・なんて言わない。

いつの間にかマイケルがドンに。

性格、能力的に向いていないのは、誰の目から見ても明らか。

しかし、本人は内心どう思っていたのか?

いつかフレドが火種にならなければいいけれど・・・。

ジョニー・フォンテーンのモデルはシナトラ?

作中に登場する落ち目のベテラン歌手ジョニー・フォンテーンは、フランク・シナトラをモデルにしているのではないかと言われています。

原作者のマリオ・プーゾは否定していますが「その通り」なんて口が裂けても言うわけがない。

ジョニーは戦争映画に出演したいとドン・コルレオーネに泣きつきます。

シナトラもマフィアの大物サム・ジアンカーナに頼み込んで役を手に入れたのではないかと噂されています。

その作品というのが、戦争映画「地上より永遠に」(1953年)

この作品でシナトラはアカデミー賞助演男優賞を受賞し、見事にカムバックを果たします。

これはもう確信犯でしょう。

フランク・シナトラ(1915~1998年)アメリカのポピュラー歌手。
世界的な大ヒット曲に「マイ・ウェイ」(1969年)がある。

ラストシーンは、書斎に集まる手下たちが新しいドン・マイケルに忠誠を誓う姿で幕を閉じます。

その時のマイケルの妻ケイの不安げな顔!

今後の波乱を予感させるラストでした。