
人気シリーズの第3弾。
小さな町の教会で起きた司祭の密室殺人事件に、名探偵ブノワ・ブランが挑む!
「ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン」はNETFLIXで視聴できます。
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基本情報
| 原題名 | Wake Up Dead Man |
| 制作国 | アメリカ |
| 製作年度 | 2025年 |
| 上映時間 | 2時間24分 |
| 監督 | ライアン・ジョンソン |
あらすじ
アメリカの田舎町の教会。
ウィックス司祭が小部屋で背中を刺されて殺害される。
動機があった司祭助手のジャドが第一容疑者に。
名探偵ブノワ・ブランは、無実を訴えるジャドと共に、密室殺人事件の真相解明に挑む。
登場人物とキャスト
| ブノワ・ブラン [名探偵] 演:ダニエル・クレイグ 生年月日 1968年3月2日 |
| ジャド・デュプレンティシー [司祭助手/元ボクサー] 演:ジョシュ・オコナー 生年月日 1990年5月20日 |
| マーサ・ドラクロワ [教会の運営] 演:グレン・クローズ 生年月日 1947年3月19日 |
| ジェファーソン・ウィックス [司祭] 演:ジョッシュ・ブローリン 生年月日 1968年2月12日 |
| ジェラルディン・スコット [警察署長] 演:ミラ・クニス 生年月日 1983年8月14日 |
| ナット・シャープ [医師] 演:ジェレミー・レナー 生年月日 1971年1月7日 |
| ヴェラ・ドレイヴン [弁護士] 演:ケリー・ワシントン 生年月日 1977年1月31日 |
| リー・ロス [SF作家] 演:アンドリュー・スコット 生年月日 1976年10月21日 |
| シモーヌ・ヴィヴァーヌ [元世界的チェリスト] 演:ケイリー・スピーニー 生年月日 1998年7月24日 |
| サイ・ドレイヴン [ヴェラの養子] 演:ダリル・マコーマック 生年月日 1993年1月22日 |
| サムソン・ホルト [教会の管理人] 演:トーマス・ヘイデン・チャーチ 生年月日 1960年6月17日 |
感想(ネタバレあり)
ジャドが主役?
司祭助手のジャドは、名探偵ブノワ・ブランの相棒的存在としての役割を担います。
しかし、ブランより出番が多いため、実質的には主役になってしまっています。
前作から数年しか経っていないのに、妙に老けてしまったブラン。(髪型のせい?)
それ故、どうしても若さあふれるジャドに目が向いてしまいます。
ジャドの魅力は何といってもトホホ顔!
窮地に追い込まれた時のトホホ顔が、かわいいったらありゃしない。
ジャドが真犯人だったなんてオチにはしないでほしいと何度願ったことか。(犯人ではなかったので安堵しました)
ラストシーンで、マーサの告解を受け入れたジャドの何と神々しいことよ。
ジャドがいる教会なら信者になってもいいと思った人、多いのでは?
読書会のリスト
教会の信者たちは、読書クラブのメンバーでした。
そのリストがこちら。
| 「誰の死体?」(1923年) | 著者 ドロシー・L・セイヤーズ(1893~1957年) |
| 「三つの柩」(1935年) | 著者 ディクソン・カー(1906~1977年) |
| 「モルグ街の殺人」(1814年) | 著者 エドガー・アラン・ポー(1809~1849年) |
| 「牧師館の殺人」(1930年) | 著者 アガサ・クリスティ(1890~1976年) |
| 「アクロイド殺し」(1926年) | 著者 アガサ・クリスティ(1890~1976年) |
この5作品が、映画のヒントになっているところが面白いです。
リストについてのブノワとジャドの会話。
ブノワ「リストの本を選んだのは?」
ジャド「オプラ」
ブノワ「オプラ?」
ジャド「オプラ・ウィンフリーのサイトからマーサが」
この会話って、オプラ・ウィンフリーのことを知らない人にとっては何のこっちゃです。
オプラ・ウィンフリー(1954年1月29日~)は、アメリカ出身のTV番組の司会者。
アメリカ人なら知らない人はいない有名人です。
オプラが紹介した本は、ベストセラーになるほど。
実際に彼女がこの5冊を紹介したことがあるのかどうかは分かりません。
けれど、マーサがオプラのおすすめの本を参考にしていると考えると面白いではありませんか。
事件の真相
犯人については何となく目星がついてしまいます。
キャストをざっと見てごらんなさいな。
アカデミー賞のノミネートは8回。(まだ受賞していないなんて不思議)
エミー賞、トニー賞はそれぞれ3回受賞。
映画、ドラマ、舞台と長年活躍する名優グレン・クローズが出ているんですよ。
もちろんそれだけで犯人だと決めつけたわけではありません。
宝石「イヴのリンゴ」の行方は知らないと言った時のマーサのすまし顔。
ウィックス司祭の遺体を見た時のマーサのわざとらしい絶叫。
ハハ~ンと思ったら、やはり犯人でした。
けれど、共犯者がいるとは思ってもみませんでした。
共犯者は医者のナット。
そういえば、ナット役のジェレミー・レナーの映画復帰作ですものね。
ジェレミー・レナーは2023年1月、巨大除雪車にひかれて、瀕死の重傷を負って以来の映画出演。
そりゃ、花を持たせますってば。
ナットの場合、ウィックス司祭に弱みを握れらていた(酔っ払って診察していたことをバラすと脅されていた)ため、マーサに協力することになったのです。
それと、もう1人共犯者が。
管理人のサムソンですが、彼の場合は愛するマーサに頼まれて引き受けただけでした。
マーサは60年間!もの間、宝石のありかを秘密にしていました。(ウィックス司祭の祖父プレンティスたっての願い。宝石はプレンティスが飲み込んだ)
しかし、秘密に耐えきれなくなり、告解の場でウィックス司祭に宝石のことを漏らしてしまいます。
ウィックス司祭は欲に目がくらみ、宝石を手に入れようと企みます。
信心深く、教会に奉仕してきたマーサにとって、それは許されないことでした。
マーサは根っからの悪人じゃない。
殺人を犯したことによる罪の重さで、自ら命を絶つ人ですから。
最期はジャドによって罪を許されたのですから、マーサにとってはこの上ない「死」だったでしょうね。
密室殺人のトリックについては、分かってしまうと拍子抜け。
ウィックス司祭は聖金曜日のミサの後、祭壇の横にある小部屋へ。
(実はブレーカーボックスに隠してあったお酒を飲むためだった)
30秒後、倒れる音がする。
(お酒に鎮静剤が入っていたため床に倒れる。この時点ではまだ生きていた)
ジャドが駆け付けると、ウィックス司祭の背中に、赤い悪魔の頭の飾りが。
血が出ているのを見て、仰天するジャド。
(赤い悪魔の頭を、赤い祭服の背中に縫い付けた。頭の空洞には小型装置と血のりが詰めてあり、遠隔操作で血が出るようにした)
遺体を見たマーサが絶叫。
(マーサに全員の目が向けられた隙に、ナットがナイフで刺した)
以上がトリックの全容です。
● ウィックス司祭は祭服を着た時、背中に違和感を感じなかったのか?
● 遠隔操作するという高度なテクニックを駆使するなんてすごくない?
● 血が単なる血のりだったということに、警察は気づかなかったのか?
突っ込みどころはあるものの、いちいち重箱の隅をつつくような真似はおやめなさいな。
面白かったんだからいいじゃない。
総評
こうなったら第4弾を期待してもいいですよね?
1作目、2作目に続き、3作目も声優として出演したジョセフ・ゴードン=レヴィット。(今回は野球の実況アナウンサー役)
そろそろ俳優として登場させて下さいよ。

