
ワンダとヴィジョンがシットコムドラマに?
いやいや、ラストに涙の展開が待ち受けています!
「ワンダヴィジョン」はDisney+で視聴できます。
配信が終了する場合もございますので、最新の情報はDisney+にてご確認下さい。
基本情報
| 原題名 | WandaVision |
| 制作国 | アメリカ |
| 制作年度 | 2021年 |
| エピソード数 | 9エピソード |
あらすじ
ワンダとヴィジョンは、アメリカ郊外の町「ウエストビュー」で理想的な夫婦生活を送っていた。
しかし、周囲では少しずつ不自然な出来事が起こり始める。
登場人物とキャスト
| ワンダ・マキシモフ [超能力者] 演:エリザベス・オルセン 生年月日 1989年2月16日 |
| ヴィジョン [人造人間] 演:ポール・ベタニー 生年月日 1971年5月27日 |
| アガサ・ハークネス [ワンダとヴィジョンの隣人] 演:キャスリン・ハーン 生年月日 1973年7月23日 |
感想(ネタバレなし)
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)とは、マーベル・スタジオが制作する映画やドラマシリーズ全体を指す通称です。
しかし、近年「MCU」疲れする人が続出。
作品が多すぎて追いきれなくなったことと、質が落ちてきたことが理由です。
私は「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)で燃え尽きてしまいました。
一体、いつまで続くのか?
全部追うのはもう無理。
つまらなそうな作品も、惰性で見なければならないのか?
そう考えた時、今後は面白そうな作品のみを見ようという結論に達したのです。
さて「ワンダヴィジョン」は、MCU疲れを吹っ飛ばすほどのパワーを持った作品です。
映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)でのワンダとヴィジョンに涙した人も少なくないはず。
映画では死亡したヴィジョンが、ドラマでは生きている!
なぜ?
ラストは涙すること間違いなしの展開が待ち受けているおすすめのドラマです。
感想(ネタバレあり)
ワンダとヴィジョンについて
ドラマを見る前に、ワンダとヴィジョンについておさらい。
● 1989年、東欧の架空の国ソコヴィア出身。
● 両親はワンダと双子のピエトロ・マキシモフ(=クイックシルバー)が10歳の時、砲撃で死亡。
● 2人は過激な思想を持つようになり、ヒドラに参加。
マインド・ストーンを使った実験の結果、ワンダはテレキネシスとテレパシー、ピエトロは高速で動くことができる身体能力を得る。
● 「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年)で、2人は人工知能ウルトロン側につくが、人類滅亡計画を知って離反。
その後、アベンジャーズと共闘する側に回る。
● ピエトロはソコヴィア決戦で命を落とす。
● ヴィジョンと出会い、相違相愛の仲になる。
しかし「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)でヴィジョンを失い、大きな悲しみを抱える。
● 「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)で、ラスボスであるサノスとの最終決戦に参加し勝利する。
● 人工知能ジャーヴィスとマインド・ストーンが融合し生まれた人造人間。
● 超人的な身体能力と様々な攻撃力を持つ。
● 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(2018年)では、額のマインド・ストーンを狙うサノスに追われる。
ヴィジョンはサノスを止めるため、ワンダにマインド・ストーンを壊すよう指示する。
しかし、サノスは時間を巻き戻し、ヴィジョンを復活させた上でマインド・ストーンを奪取。
ヴィジョンは死亡する。
ワンダの喪失
第1話と第2話は、モノクロのゆる~いシットコムドラマが展開されるので困惑しました。
ワンダとヴィジョンがシットコムドラマの主人公?
しかし、第3話目のラストからストーリーが急展開。
シットコムはワンダの能力によって作られた偽りの世界であることが判明します。
ワンダはヴィジョンと一緒に暮らす家を建てる予定だった土地へ向かった際、悲しみが限界に達し、強大な魔力が発動。
ヘックスと呼ばれる結界を作り、自分に都合のよいシットコムの世界を生み出したのでした。
ドタバタシットコムドラマからのワンダの悲しみ、絶望、喪失。
両親を失い、双子のピエトロを失い、ヴィジョンまで失ったしまったワンダに涙せずにはいられませんでした。
けれど、ワンダは自分の幸せのために住民たちを苦しめていたことに気づきます。
でも、ワンダを責められませんよね。
誰だって同じ状況に置かれたら、同じことをします。
ヴィジョンと双子の息子ビリーとトミーに別れを告げることを決心したワンダ。
ワンダの悲しみに寄り添ってくれる仲間がいたら、こんなことにはならなかったのに・・・。
とても悲しいラストでした。
伝説の魔女スカーレット・ウィッチ
ワンダが突然、伝説の魔女スカーレット・ウィッチとして覚醒したのにはびっくり。
スカーレットはダークホールド(禁断の書物)にも書かれている魔女で、世界を滅ぼすほどの力を持つ存在らしいです。
最終話のおまけのシーンで、ダークホールドを研究するワンダ=スカーレットの姿がありました。
そして、双子のビリーとトミーの「ママ、助けて」という声。
双子は消滅したはずなのになぜ?
ワンダ=スカーレットのその後を知りたい人は、映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」(2022年)を見るっきゃないでしょう。
隣人のアガサ
一歩間違えればうざい詮索好きな隣人アガサですが、不思議と嫌味にならないキャラクターです。
アガサの正体は魔女で、ワンダに操られていたふりをしていたなんてびっくり。
シットコムの世界を作った黒幕はアガサなのではないかと思っていましたが、全然違いましたね・・・。
アガサの目的は、ワンダの強い魔力を吸収することでした。
ラストはワンダがアガサの魔力と記憶を奪い、本当に詮索好きな隣人になってしまった!
けれど、いつか記憶を取り戻すでしょうよ。
だってこんな個性的なキャラクター、これで終わりだなんてもったいない。
テセウスの船
ラストのヴィジョンVSホワイトヴィジョン(「S.W.O.R.D.」がヴィジョンの遺体を改造し、兵器として再利用)の戦いが興味深かった!
なぜならヴィジョンが「部品を全部取り替えた船は、元の船と同じだと言えるのか?」と問うたから。
「同じか違うのか?」という問いを、ヴィジョンとホワイトヴィジョンの関係に重ねていたのが面白いです。
ヴィジョンは記憶や感情を持っていますが、本物ではない。(元の船)
ホワイトヴィジョンは肉体を持っていますが、記憶や感情はない。(部品が変わった船)
ホワイトヴィジョンが記憶を受け継ぐと「私はヴィジョン」と言って、どこかへ飛び去っていきます。
けれど、感情を持ったわけではないので、ワンダに対する愛情はありません。(もしあれば、真っ先にワンダに会いに行くはず)
結論は「どちらもヴィジョンではなく(元の船ではなく)どちらもヴィジョンだ(元の船だ)」になるのでしょうか?
ムムム。
哲学的で難しい。
総評
これほどまでに第1話と最終話の落差が激しかったドラマはありません。
ワンダにはずっとシットコムの世界で幸せに暮らしてほしかった。
けれど、住民のことを考えるとそうはいきません。
ワンダはこのままダークサイドに堕ちてしまうのか?
誰かワンダに救いの手を差し伸べてほしい!


