ドラマ「ザ・モーニングショー」シーズン1 感想 ネタバレなし&あり

現代社会の深刻な問題を垣間見ることできる力作。
ジェニファー・アニストンとリース・ウィザースプーンの共演も楽しめます。

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原題名The Morning Show
制作国アメリカ
製作年度2019年
エピソード数10エピソード

朝の情報番組「ザ・モーニングショー」のメインキャスター、ミッチがセクハラスキャンダルで解雇される。

パートナーだったアレックスは、自らのキャリアを守るため、新たなパートナーとして地方のレポーター、ブラッドリーを指名する。

アレックス・レヴィ [キャスター]

演:ジェニファー・アニストン(1969年2月11日生まれ)


ジェニファー・アニストンは、大人気シットコムドラマ「フレンズ」(1994~2004年)のレイチェル役で人気を得ました。

あの・・・ちょっとよろしいですか?

なぜ彼女ってアメリカで人気があるのでしょうか?

はっきり言って日本では知名度が低いです。(一般的にという意味)

「フレンズ」以降のキャリアはパッとせず。

今作で再び脚光を浴びたという感じです。

ジェニファー・アニストンとグウィネス・パルトローって、なぜ売れっ子なのか理解できない俳優なんですよね。

そういえば2人共、ブラッド・ピットの元妻&元恋人ではありませんか。

(J・アニストンは2000年にB・ピットと結婚しましたが、2005年に離婚)

いつも同じ髪型、同じ髪の色のJ・アニストン。

いつまでたっても「レイチェル」のまんまというのが、アメリカ人には受けるのでしょうか・・・。

ブラッドリー・ジャクソン [新キャスター]

演:リース・ウィザースプーン(1976年3月22日生まれ)


リース・ウィザースプーンは「ウォーク・ザ・ライン/君に続く道」(2005年)で、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演女優賞を受賞。

次々と話題作に出演している売れっ子俳優です。

「キューティ・ブロンド」「メラニーは行く!」「ペネロピ」「恋人たちのパレード」「わたしに会うまでの1600キロ」など、好きな作品ばかり。

あごが尖っているとか、生意気そうだとか言っちゃいけません。

美人というわけではないけれど、親しみやすく、バイタリティにあふれていていいじゃありませんか。

今作では正義感の強いR・ウィザースプーンを堪能できます。

ミッチ・ケスラー [元キャスター]

演:スティーヴ・カレル(1962年8月16日生まれ)


スティーヴ・カレルはコメディアンとして有名ですが、映画「フォックスキャッチャー」(2014年)ではシリアスな役を演じるなど、幅広く活躍しています。

ミニオンでおなじみの怪盗グルーの声優としても有名。

ただ日本語吹き替え版では、笑福亭鶴瓶師匠が関西弁バリバリなので、ついそちらを見てしまいます。

なぜ関西弁なのかについては謎。

おっと、話が脱線したので元に戻します。

今作では「セクハラの加害者」という難しい役を演じています。

コリー・エリソン [報道局長]

演:ビリー・クラダップ(1968年7月8日生まれ)


失礼ながらビリー・クラダップの名前は知っていましたが、どんな作品に出ていたのかと問われると全く思い浮かばず。

「あの頃ペニー・レインと」「ビッグ・フィッシュ」「M:I:Ⅲ」「グッド・シェパード」「食べて、祈って、恋をして」など数多くの有名作品に出演しているんですよね。

記憶にない・・・。

今作が代表作になるかもしれませんね。

チップ・ブラック [番組プロデューサー]

演:マーク・デュプラス(1976年12月7日生まれ)


マーク・デュプラス・・・ってどちら様?

俳優としてだけではなく、監督、プロデューサー、脚本家としても活動していますが、知名度はまだまだ。

こちらもビリー・クラダップ同様、今作が代表作になりそうな予感。

ミア・ジョーダン [ブラッドリー担当のプロデューサー]

演:カレン・ピットマン(1986年5月12日生まれ)

ヤンコ・フローレンス [気象予報士]

演:ネスタ・カーボネル(1967年12月1日生まれ)

ハンナ・ショーンフェルド [交渉担当]

演:クグ・バサ=ロー(1983年4月21日生まれ)

クレア・コンウェイ [ブラッドリーの助手]

演:ベル・パウリー(1992年3月7日生まれ)

フレッド・ミックレン [UBAのCEO]

演:トム・アーウィン(1956年6月1日生まれ)

マギー・ブレナー [ニューヨーク・マガジン誌の記者]

演:マーシャ・ゲイ・ハーデン(1959年8月14日生まれ)

朝のニュース番組「ザ・モーニングショー」を舞台に、キャスターと番組に関わるスタッフたちの人間模様を描いた作品です。

看板キャスターがセクハラスキャンダルで降板。

テレビ局はその対応に追われることになります。

職場でのセクハラ問題を赤裸々に描くという、現在の社会問題を反映した内容になっています。

作中では、現実のニュースが反映された演出もありインパクトは大。

エンターテインメント性と社会的メッセージを兼ね備えた見ごたえのある作品です。

もちろんジェニファー・アニストンと、リース・ウィザースプーンの2大スターの共演も楽しめます。

アレックスVSブラッドリー

「ザ・モーニングショー」のキャスター、アレックスってかなり高慢ちきな女ですよね。

まるでハリウッドスターかのような振る舞いじゃありませんか。

アメリカのキャスターってそんなにお偉いの?

アレックスのギャラがいくらなのかは分かりませんが、ミッチの年収は2000万ドル!

1ドル約150円だとすると30億円!!

え!!!

3…30億円!!!

ということは、アレックスもそれに近い金額をもらっていますよね?

そりゃ、あんな豪邸に住めるわけだ。

アメリカってすごいね。

女王様気取りになるのも仕方がない。

最初にブラッドリーを番組のゲストとして招いた時、カメラが回っていないと知らん顔をするという実に腹立たしい態度を見せたアレックス。

ゲストなんだからもう少し愛想よくしろよと言いたくなりました。

ブラッドリーを新パートナーに指名したのも全部自分のため。

最終話で、ブラッドリーと共にCEOのフレッドを糾弾した時はほんの少しだけ見直しましたが、あのアレックスなのであまり信用しない方がいいかも。

一方のブラッドリーは、権力に対して立ち向かう強さを持った実に魅力的な女性です。

けれど、攻撃的な性格ゆえにローカル局を渡り歩くことに。

曲がったことが大嫌い。

長い物には決して巻かれない。

組織で働くには損な性格ですが、だからこそ応援したい!

名声とお金を手に入れた途端、変わる人って多いですものね。

ミッチってどうよ

「ザ・モーニングショー」のメインキャスター、ミッチがセクハラスキャンダルで解雇されるところからストーリーは始まります。

ただこのミッチがね・・・スティーヴ・カレルが演じていることもあって悪党に見えない。

人当たりが良くて、面白くて、そこそこ見栄えが良くて、仕事ができるおじさん。

油ギットギトの「エロオヤジ」だったら、気色悪くて視聴するのを途中でやめていたかもしれません。

これは制作陣が途中脱落する視聴者を食い止めるために、あえて不快感を与えないキャラクターにしたのかもしれません。

しかし、そのせいで「ミッチが100%悪いというわけじゃないんじゃないの?」と思ってしまったのも事実です。

それにしてもベテラン気象予報士のヤンコと、新人のクレアがコソコソ付き合わないといけないというのが気の毒。

どう見ても大丈夫なのに「僕たちは大丈夫だよね?」と確認しないといけないなんてね。

ハンナってどうよ

なぜハンナは「出世」を選んだのでしょうか?

泣き寝入りするわけでもなく、立ち上がるわけでもない。

CEOのフレッドに直談判しに行った時に、チャンスはありました。

それなのに「出世」の道を選びました。

「出世」ってそんなに大事ですか?

アレックスも、ミッチと不倫をしていたミアも、男社会の中で生き残っていきました。

ハンナの場合はそこまでの強さはなかった。

けれど「出世」を選ぶという矛盾。

ラストで突然ハンナが死んだのは唐突でした。

もう少し死に至るまでの過程をきちんと描いてもよかったんじゃないですか?

コリーとチップ

報道局長のコリーがね・・・惜しい。

実に惜しい。

強いリーダーシップと大胆さ。

野心家だけれど、時折見せる優しさ。

これはもう惚れる要素しかないじゃないですか。

けれど、私の中ではピンと来ず。

私の好みに合わないだけなのか、演じるビリー・クラダップに色気がないだけなのか分かりませんが、ときめかないんですよね。

一方、番組プロデューサーのチップは、完全に女王アレックスの下僕状態。

ちなみにミッチのセクハラを世間にバラしたのはチップ。

何もかも女王様のため。

番組プロデューサーなのに偉そぶったところは一切なく、野暮ったい地味なおじさん。

こういうキャラ、結構好きです。

これでジェニファー・アニストンの魅力が分かるだろう・・・と思っていましたが、そうでもなかった!

やはりなぜ人気なのかいまいち分からず。

日本人とアメリカ人では好みが違うということにしておきましょう。

セクハラ問題は決着したので、次シーズンは何が待ち受けているのか楽しみです。

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