
イニシャルのABC順に殺人が起きる!
この奇抜な手口の背後に隠された真の目的は?
基本情報
著者 | アガサ・クリスティ |
原題 | The ABC Murders |
訳者 | 堀内静子 |
発行所 | 早川書房 |
発行年 | 2003年 |
Audible | あり |

Amazonのオーディオブックを試してみよう!
●時間のない人に最適!通勤、通学、家事の合間に聴ける。
●活字アレルギーの人も読破できる。
あらすじ
名探偵エルキュール・ポアロのもとに「6月21日のアンドーヴァーに注意することだ」と書かれた手紙が届く。
手紙には「ABC」と署名されており、その通りにアンドーヴァーで、イニシャルがAの老女が殺される。
彼女の死体のそばには「ABC鉄道案内」が置かれていた。
次に、Bで始まる地名でBのイニシャルを持つ女性が、Cで始まる地名でCのイニシャルを持つ富豪が殺される。
アガサ・クリスティについて
アガサ・クリスティは、1890年にイギリスのデヴォン州で生まれた世界的に有名な推理小説家です。
「ミステリーの女王」として知られ、1920年に「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビューを果たしました。
クリスティは生涯で100冊以上の長編、短編、戯曲を執筆し、エルキュール・ポアロやミス・マープルといった名探偵を生み出しました。
クリスティの作品は多くの言語に翻訳され、世界中で愛されています。
「ABC殺人事件」は1936年に発表された、<名探偵ポアロ>シリーズの11番目の長編推理小説です。
感想(ネタバレなし)
「ABC殺人事件」について
「ABC殺人事件」は名探偵エルキュール・ポアロが、アルファベット順に殺人を予告する犯人と対決する物語です。
してやられた!
巧妙なミスリードにすっかり翻弄されてしまいました。
どう翻弄されたのか、ネタバレなしで事件のあらましをまとめてみました。
日付 | 6月21日 |
場所 | Andover(アンドーヴァー) |
被害者の名前 | Alice Asher(アリス・アッシャー) |
年齢 | 60近い |
職業 | 新聞、タバコ販売店の店主 |
日付 | 7月25日 |
場所 | Bexhill(ベクスヒル) |
被害者の名前 | Betty Barnard(ベティ・バーナード) |
年齢 | 23歳 |
職業 | カフェの店員 |
日付 | 8月30日 |
場所 | Churston(チャーストン) |
被害者の名前 | Carmichael Clarke(カーマイケル・クラーク) |
年齢 | 60近い |
職業 | 元咽喉科の専門医/中国美術の名高い収集家 |
なぜABCなのか?
被害者同士につながりはあるのか?
とにもかくにも犯人は順序だてるのを好む大胆不敵な人物であることが分かります。
そして「次のささやかな出来事は9月11日にドンカスター(Doncaster)で起こるよ」と書かれた手紙がポアロの元に届きます。
(まだ続くの?いつまで続くの?)
しかし、犠牲になったのは理髪師のGeorge Earlsfield(ジョージ・アールスフィールド)
Dじゃない・・・。
これは犯人の性格上考えられません。
ここでストーリーは急展開を迎えます。
そして最後のどんでん返しにびっくり。
私を含めほとんどの読者が翻弄されていたことに気づきます。
「木を見て森を見ず」
この一言に尽きますね。
TV版について
2018年にBBCで制作されたTVドラマ「ABC殺人事件」は、U-NEXT
※本ページの情報は2024年12月時点のものです。
最新の情報はU-NEXTにてご確認下さい。
ポアロ役がジョン・マルコヴィッチ!!
ポアロといえば、卵形の顔とぴんとたった口ひげが特徴の小柄なベルギー人。
J・マルコヴィッチは、全然ポアロじゃない!
演出も奇をてらっているので、面くらってしまいます。
これはもはやアガサ・クリスティ作品ではありません。
別の作品と考えれば、そこそこ面白いんじゃないかと思います。
総評
クリスティ作品の中でも常に上位にランキングされる「ABC殺人事件」
巧妙に仕組まれたトリックと予想外の結末に度肝を抜かれること間違いなしです。
そろそろ読んでみませんか?