
80年代カルチャーのオマージュが盛りだくさん。
オタク上等!
「ストレンジャー・シングス」はNETFLIXで視聴できます。
基本情報
原題名 | Stranger Things |
制作国 | アメリカ |
製作年度 | 2016年 |
エピソード数 | 8エピソード |
あらすじ
1983年11月6日、インディアナ州の架空の町ホーキンス。
12歳の少年ウィルが帰宅途中に行方不明になる。
母親のジョイスは、警察署長のホッパーに捜索を依頼。
一方、ウィルの友人であるマイク、ダスティン、ルーカスは、超能力を持つ少女エルと出会う。
登場人物とキャスト
ジョイス・バイヤーズ [ウィルの母親]
演:ウィノナ・ライダー(1971年10月29日生まれ)
ウィノナ・ライダーは、1990年代に清純派女優として一世を風靡した俳優です。
「エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事」(1994年)では、アカデミー賞助演女優賞ノミネート、ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。
「若草物語」(1995年)では、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったのですが、2001年に万引きで逮捕され、そこからは転落の一途をたどります。
しかし、今作で見事にカムバック。
プッツン俳優を起用するなんて、クリエーターのダファー兄弟も度胸があるじゃありませんか。
ウィノナ・ライダーは性格が悪い疑惑が私の中ではあるので、斜に構えながら見ています。
ジム・ホッパー [警察署長]
演:デヴィッド・ハーパー(1975年4月10日生まれ)
デヴィッド・ハーパーは今作でブレイク。
「007/慰めの報酬」(2008年)、「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」(2008年)、「イコイライザー」(2014年)など有名作品に多数出演していますが、印象に残っていません。
大ヒットドラマに出会うことで人生が一変するものです。
そうそう、作中で被っている茶色のフェドーラ帽は、インディ・ジョーンズと同じ帽子ではありませんか!
エル/イレブン [超能力を持つ少女]
演:ミリー・ボビー・ブラウン(2004年2月19日生まれ)
ミリー・ボビー・ブラウンは、今作をきっかけに大ブレイク。
一気にスターダムにのし上がりました。
その後の活躍は見ての通り。
美少女ではないけれど、個性的で演技力は抜群です。
ちなみにエルが超能力を使う時に首を振るしぐさは、ミリーのアイデアです。
マイク・ウィラー [ウィルの友人]
演:フィン・ウォルフハード(2002年12月23日生まれ)
フィン・ウォルフハードは「IT/イット”それ”が見えたら、終わり。」(2017年)の眼鏡をかけた少年役でピンと来た人も少なくないはず。
ダスティン・ヘンダーソン [ウィルの友人]
演:ゲイテン・マタラッツォ(2002年9月18日生まれ)
ゲイテン・マタラッツォは、鎖骨頭蓋骨異形成症という難病を患っているので、歯がないのが作中でも分かります。
病気が原因でオーディションに落ちることも多かったとか。
けれど、病気であることをあるがままに受け入れている姿が素晴らしいです。
ルーカス・シンクレア [ウィルの友人]
演:ケイレブ・マクロクリン(2001年10月13日生まれ)
バンダナを頭に巻いているシーンがありますが、これはケイレブ・マクロクリンのアイデア。
確かにバンダナって80年代っぽい。
ウィル・バイヤーズ [失踪する12歳の少年]
演:ノア・シュナップ(2004年10月3日生まれ)
ノア・シュナップは、マイク役のオーディションを受けていましたが、ふたを開けてみるとウィル役に決定していたという経緯が。
確かにマイクよりウィルの方が適役です。
ナンシー・ウィラー [マイクの姉]
演:ナタリア・ダイアー(1995年1月13日生まれ)
ナタリア・ダイアーは、ジョナサン役のチャーリー・ヒートンと実際でもカップル!
それにしても痩せすぎでは?
ジョナサン・バイヤーズ [ウィルの兄]
演:チャーリー・ヒートン(1994年2月6日生まれ)
チャーリー・ヒートンは、ナンシー役のナタリア・ダイアーと交際中。
元恋人はドラマーの日本人アキコ・マツウラで、2014年に息子が誕生しています。
20歳!でパパに・・・。
スティーブ・ハリントン [不良少年]
演:ジョー・キーリー(1992年4月24日生まれ)
ジョー・キーリーは、最初はジョナサン役のオーディションを受けましたが、クリエーターのダファー兄弟に適役ではないと判断されスティーブ役に。
確かにいじめられっ子の役は似合いません。
マーティン・ブレナー博士 [ホーキンス研究所の科学者]
演:マシュー・モディーン(1959年3月22日生まれ)
マシュー・モディーンは、80年代にアイドル俳優として活躍。
今じゃすっかりロマンスグレーのおじさんとして素敵な年の重ね方をしています。
それにしても、80年代にブレイクした俳優を起用するなんて、よほどこだわりがあるらしい。
感想(ネタバレなし)
このドラマの最大の魅力は、何といっても80年代を舞台にしていることでしょう。
80年代といえば、傑作映画が次々と誕生し、音楽も名曲ぞろい。
オマージュが盛りだくさんなので、当時の映画や音楽が好きな人にとってはうってつけです。
80年代に興味がない人も、少年少女の怪物退治物語として楽しめること間違いなし。
「ストレンジャー・シングス」は、オタクの世界にどっぷり漬かるには最適の作品です。
感想(ネタバレあり)
80年代カルチャーがさく裂!
80年代のカルチャーが散りばめられているのが面白いです。
スマホの代わりに、ダイアル式の電話やトランシーバーが登場。
スケボーの代わりに、レトロな自転車が登場。
ファッションも派手な柄や、明るい色が使われていて”ザ・80年代”の雰囲気です。
有名な映画がオマージュとして使用されているのもうれしい!
少年少女たちが力を合わせる姿は「グーニーズ」(1985年)と重なります。
エル、マイク、ダスティン、ルーカスが線路を歩く姿は「スタンド・バイ・ミー」(1986年)そのもの。
自転車をこいでホーキンス研究所の人間から逃げる姿は「ET」(1982年)のラストをほうふつとさせます。
また、ジョイスがおので壁を壊すシーンは「シャイニング」(1980年)のジャック・ニコルソンではありませんか。
J・ニコルソンの顔がとてつもなく怖かった映画ですが、ジョイスの顔も負けず劣らず怖かった!
怪物デモゴルゴンのドロドロ、ベトベト感は「エイリアン」(1979年)(惜しい。80年代じゃない。けれど「エイリアン2」は1986年なのでOKなのか?)
ざっと見ただけでもこれだけあるのですから、マニアはもっと発見できたのではないでしょうか。
超能力を持つ少女エル
マイク、ダスティン、ルーカスの前に現れた丸坊主姿のエル。
(いつも思うのですが、なぜ欧米人は坊主が似合うんでしょうね。日本人だと「尼さん」になってしまう)
エルの正体は、ホーキンス研究所から脱走した超能力を持つ少女でした。
研究所の中で育ったため外の世界を知らず、純真な心の持ち主。
そんなエルが3人の少年と友情を育んでいくんですよね。
この4人が力を合わせてウィルを救おうとする姿が胸アツです。
友情あり、初恋あり、冒険ありとまさに”ザ・青春”。
ラストでエルは怪物を倒して消えてしまいます。
人気キャラクターがここで退場するわけがないので、次シーズンも活躍してくれるはず。
エルについてはまだ分からないことだらけですものね。
怪物の正体は?
ウィルをさらった怪物の正体は、頭が歯だらけの裏側の世界に住んでいるデモゴルゴンでした。
この世界には我々が住んでいる表側だけでなく、裏側の世界が存在していることが判明。
ゲートが開いたため、デモゴルゴンが自由に往来できるようになり、ウィルをさらったというわけです。
(ちなみにゲートを開いたのはエル。故意ではない)
しかし、なぜ「デモゴルゴン」なのか?
第1話で、ウィル、マイク、ダスティン、ルーカスの4人組が「ダンジョンズ&ドラゴンズ」というボードゲームで遊んでいましたよね。
そのゲームの中に登場するキャラクターの名前がデモゴルゴン。
ゲームな感化されて、怪物のことを勝手に「デモゴルゴン」と呼んでいたわけです。
この「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は1974年に発売されて以降、爆発的な人気を博したゲームだったようです。
(ゲームのことに関しては全く分からないので、日本でも人気だったのかどうかは不明)
作中で少年たちがゲームの話をしているシーンはチンプンカンプンでした。
総評
ホーキンス研究所に乗り込んだジョイスたちは、ウィルの救出に成功。
これで一件落着・・・かと思ったら、ラストシーンでウィルが口からナメクジのような物体を出していました。
そして一瞬、裏側の世界が・・・。
ウィルの体内に怪物がいるのか?
まだ裏側の世界とつながっているのか?
これは次シーズンが楽しみです。
