
今シーズンの敵はロシア!
チャールズの死の真相も明らかに。
「窓際のスパイ」はApple TV+で視聴できます。
配信が終了する場合もございますので、最新の情報はApple TV+にてご確認下さい。
基本情報
原題名 | Slow Horses |
制作国 | イギリス |
製作年度 | 2022年 |
エピソード数 | 6エピソード |
あらすじ
元MI5のエージェント、ディッキーが、バスの中で心臓発作で死亡する。
ディッキーの携帯電話には「セミ」というメッセージが残されていた。
彼の死に疑問を抱いたジャクソン・ラムは、調査を開始する。
感想(ネタバレあり)
ラムと新しい仲間たち
スラウハウス(泥沼の家)に、新しいスローホース(遅い馬)が2人仲間入りしました。
● シャーリー・ダンダー
上司を殴ってスラウハウス送り。
ロディと同部屋だなんて気の毒。
● マーカス・ロングリッジ
ギャンブルが原因でスラウハウス送り。
単なる太っちょだと思ったら、最終話では結構活躍してくれる。
ラムVSカチンスキー
元MI5のエージェントのディッキーが、バスの中で不審死します。
ディッキーの携帯電話には「セミ」(英国社会に溶け込んだロシアの潜入スパイ)のメッセージが。
ジャクソン・ラムは情報を得るために、元KGBで、イギリスに亡命したニコライ・カチンスキーに会いに行きます。
実は事件の黒幕はカチンスキーで、ラムとリヴァーの祖父デイビッドに復讐することが目的でした。
シーズン1ではチャールズは何者なのか?なぜラムに殺されたのか明らかになりませんでした。
今回、カチンスキーによって事実が判明します。
何とチャールズはMI5の長官でありながら、カチンスキーのスパイとしてロシアに情報を流していたのです。
けれど、ここで引っかかることが1つ。
チャールズを殺したことによる復讐って・・・そんなに彼に対して思い入れがあったんですか?
「チャールズが死んだのは俺のせいか?」なんて言うんですよね。
彼に対して深い友情で結ばれていたかのような発言。
チャールズとカチンスキーの関係をもっと掘り下げてほしかったです。
キャサリンとチャールズの関係も判明しました。
アルコール依存症だったキャサリンのために、チャールズがお金を出していたんですね。
こちらも深い友情で結ばれていたようです。
しかし、また引っかかることが1つ。
キャサリンはチャールズが国を裏切っていることに気づかなかったのでしょうか?
チャールズは人柄は良かったみたいですよね。
カチンスキーやキャサリンに好かれていたのがその証拠。
そんな彼がなぜ母国を裏切ったのか?
次シーズンに持ち越しというわけですね。
まさかあの人が・・・
反政府の新興財閥のロシア人、イリヤ・ネフスキーの代理人アルカディ・パシュキンと、金髪スパイダー男ウェブが、グラスハウスで非公式会談を行うことに。
ルイーザとミンは、警備の仕事を引き受けます。
しかし、ミンがパシュキンの2人の用心棒を尾行したせいで殺されてしまいます。
やたらミンの登場シーンが多かったので、あれ?と思っていたんです。
まさかミンがここで退場するなんて・・・。
(ミンが死んだと聞いてもケロリとしているロディ。ちょっとは悲しめよ)
肝心のネフスキーが登場しないなと思ったら、パシュキンの部下に殺されていました。
パシュキンはネフスキーの口座を空っぽにして、モスクワに流すことが目的だったのです。
(パシュキンは父っちゃん坊やみたいな顔をしているので、悪人という雰囲気が全然なかった)
金髪スパイダー君ことウェブが撃たれるシーンは、妙に生々しかったですよね。
本当に痛い時って声が出ないんだ・・・。
実は密かに好きなキャラクターだったのにご愁傷様です・・・って、あれ?まだ死んでいなかった。
結構しぶとい。
いや、死なれると寂しいので安心しました。
しかし、お笑い担当のミンが死んでしまったのは寂しい。
これでスラウハウスは、お笑い担当がいなくなってしまったではありませんか。
え?ラム?
彼はお笑い担当ではないでしょう。
今シーズンのラムは、かっこよかったですから。
おっちょこちょいリヴァーの華麗なるスパイ活動
ディッキーを殺した男、チェルニツキーを追って、リヴァーはコッツウォルズに向かいます。
ジャーナリストを装って、スパイ活動をするリヴァー。
ここまではかっこよかったんですよ。
けれど、親しくなった地元の女性ケリーの母親アレックスが実はスパイで、小型機に爆弾を積んでいることを突き止めます。
リヴァーはテロを阻止するため、コード・セプテンバーを発動。
しかし、アレックスは爆弾を積んでいませんでした。
カチンスキーはFSB(ロシア連邦保安局)から、チャールズを殺した人物の名前を教えてもらう代わりに、アレックスにテロを装うよう指示していたのです。
全てはグラスハウスの一件から注意をそらすため。
別々の事件だと思っていた2つの出来事が、実はつながっていたわけです。
一番かわいそうなのはリヴァー。
これは仕方がないですよ。
リヴァーじゃなくても勘違いします。
しかし、この時のリヴァーのおっちょこちょいぶりが面白くてかわいい。
けれど、タヴァナーを怒らせたので、これでもう本部に返り咲くことはできないでしょうよ。
総評
ロシアといえばスパイ。
スパイといえばロシア。
ロシア絡みの今シーズンは、大いに楽しめました。
次シーズンも楽しみです。