ドラマ「SHOGUN 将軍」シーズン1 感想 ネタバレなし&あり

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賞レースを総なめにしたアメリカ産の時代劇。
世界よ、これがジャパニーズ・セップクだ!

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原題名Shogun
制作国アメリカ
製作年度2024年
エピソード数10エピソード

1600年の日本。

太閤の死後、五大老による統治が行われる中、関東を治める大老吉井虎永は、大阪城の城主石堂和成の策略で他の大老と対立し、窮地に立たされる。

一方、英国人航海士ジョン・ブラックソーンの乗る船が虎永の領地に漂着。

ジョンは捕らえられるが、虎永と出会い、通訳の鞠子を介して次第に信頼を得ていく。

吉井虎永 [モデルとなった人物→徳川家康]

演:真田広之(1960年10月12日生まれ)

按針/ジョン・ブラックソーン [モデルとなった人物→三浦按針/ウィリアム・アダムズ]

演:コズモ・ジャーヴィス(1989年9月1日生まれ)

戸田鞠子 [モデルとなった人物→細川ガラシャ]

演:アンナ・サワイ(1992年6月11日生まれ)

樫木藪重 [モデルとなった人物→本多正信]

演:浅野忠信(1973年11月27日生まれ)

石堂和成 [モデルとなった人物→石田三成]

演:平岳大(1974年7月27日生まれ)

宇佐美藤 [モデルとなった人物→該当者なし]

演:穂志もえか(1995年8月23日生まれ)

戸田広松 [モデルとなった人物→細川藤孝]

演:西岡徳馬(1946年10月5日生まれ)

落葉の方 [モデルとなった人物→淀殿]

演:二階堂ふみ(1994年9月21日生まれ)

「SHOGUN 将軍」は、ジェームズ・クラベルの小説を原作とした歴史ドラマです。

権力闘争、陰謀、策略、裏切りなど、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」をほうふつとさせるストーリーで、一瞬たりとも目が離せません。

今作はエミー賞で、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞など18冠を達成。

ゴールデングローブ賞では、作品賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞と4冠に輝きました。

ハリウッドで一大ブームを巻き起こした「SHOGUN 将軍」

日本人に生まれてきたからには絶対に見ないといけません!

印象に残ったシーン

印象に残ったシーン、ベストテンを紹介します。

10位 オープニングがかっこいい!

オープニング曲が「ゲーム・オブ・スローンズ」感満載。

映像も、枯山水1が重要なビジュアルモチーフとして使用されていて、やたらかっこいい。

まさかオープニングをスキップしている人はいないでしょうね。

  1. 枯山水→水を使わず、主に石と砂を配置して山水の風景を表現する庭園形式。
        京都にある龍安寺の石庭が有名。 ↩︎

9位 藪重がうざい

藪重は虎永の家臣でありながら、石堂とも裏でつながる日和見主義者です。

つかみどころのないキャラクターなので、イライラします。

それとボソボソと早口でしゃべるので、セリフが聞き取りづらい。

藪重がしゃべる時は、ボリュームを上げなくてはならないので面倒です。

最終話の切腹のシーンで、虎永の方を振り向いて不敵な笑みを浮かべる藪重。

最後まで憎たらしい男でした。

8位 余韻を残すラスト

ラストは関ヶ原の戦いを描きません。

ハリウッドの潤沢な製作費で、さぞかしスペクタクルな映像になったでしょうに。

けれど、勝負は目に見えているので、あえて描く必要はないのです。

さすがは「わびさび」の国、ニッポン。

余韻を残すラストになっています。

7位 マヌケな死に方

虎永の異母弟、佐伯信辰の裏切りで最大のピンチに。

虎永の息子、長門が信辰を殺そうとしますが、な・・・なんと、足をすべらして頭を打って死んでしまいます。

シリアスなシーンなのに、笑っちゃいましたよ。

あまりにもマヌケな死に方すぎて・・・。

武士として一番恥ずかしい死に方でした。

6位 キジを触ったら死ぬ?

虎永からもらったキジを家の軒先につるす按針。

使用人たちには「触ったら死ぬ」と告げます。

按針は軽い気持ちで言ったのだろうけれど、使用人たちは額面通りに受け取ってしまいます。

徐々に悪臭がひどくなり、庭師の植次郎がキジを取り除くことに。

そして責任を取って自ら命を絶ちます。

はぁ?

そこまでする?

植次郎が実は余命わずかだったから・・・という問題でもなかろう。

これには按針もドン引き。

日本人の私もドン引き。

海外の視聴者は、もっとドン引きしたに違いない。

5位 落葉の方様のラスボス感

はっきり言って落葉の方様の貫禄に比べれば、石堂なんてお子ちゃまです。

太閤の子を産むために何をしたか語るシーンは、鳥肌ものでした。

「他の誰にもできなかったこと。大勢の側室がいた。なぜお世継ぎを産めたか?宿命に我が姿を見せつけたから。ゆえに宿命の目をえぐり出すことができた」

回りくどい言い方をしていますが要するに、この私の前では宿命でさえもひざまづくのよ、フフンといったところでしょうか。

4位 虎永の魅力がダダ漏れ

圧倒的なリーダーシップと堂々たる風格。

常に先を見据えて策略を巡らす虎永の姿に、視聴者もまんまとだまされていたことに後になって気づくんですよね。

こんなに完璧な人なのに、ブス専というのが笑っちゃいます。

正室だけでなく、側室まで・・・。

虎永いわく「美人には食指が動かない」とのこと。

素晴らしい。

ますます男の株が上がったではありませんか。

それとも、楊貴妃やトロイのヘレンなど、美人が色香で城や国を傾け滅ぼしてきた例を鑑みてブス専に徹したとか?

だったとしたら恐ろしい。

虎永のベストシーンは、広松の切腹で見せた「表情」でしょう。

今まで人前で感情をあらわすことをしなかった虎永が、必死で動揺を隠そうとする姿!

胸アツのシーンでした。

3位 藤様は武士の娘の鏡です

藤様と按針のシーンは、秀逸なものばかりでした。

夫の宇佐美忠義と息子が切腹したため、未亡人になった藤様。

虎永の命令で、按針の名ばかりの正室になります。

名ばかりとはいえ、さすがは武士の娘。

正室として、夫を命がけで守ります。

樫木央海に向かって鉄砲を向け「お引き取り下さいませ」と言い放つシーンの何とかっこいいこと!

このシーンでメロメロになった人も少なくないはず。

これが日本人女性だぜ、どうよ!

第10話のシーンもまた良し。

鞠子様が亡くなり、意気消沈する按針。

藤様に「そなたにいてほしい」と懇願しますが、きっぱり断られます。

藤様は出家することに。

ここで多くの視聴者が思ったはず。

「尼にならず按針の本当の嫁になっておくれ」と。

シーズン1で藤様が退場するのはもったいないです。

2位 戦う大和なでしこ

今作のMVPは鞠子様でしょう。

3歩下がって夫の後ろを歩くというステレオタイプの女性ではありません。

芯の強さと気高さを持ち合わせた”戦う大和なでしこ”の鞠子様に、按針ならずともメロメロになります。

特に第9話は鞠子様の、鞠子様による、鞠子様のための「神回」になっています。

長刀を手にして、門番と大立ち回りをする鞠子様。

めいを果たせなかったという理由で、自害を決意する鞠子様。

しのびに命を狙われ、爆死する鞠子様。

何なんですか?この怒とうの展開は!

戦う大和なでしこ、ここにあり!

実にあっぱれな散りざまでした。

1位 これがジャパニーズ・セップクだ!

最も印象的だったシーンは、第8話の戸田広松の切腹でしょう。

石堂に追い詰められた虎永は、降伏を宣言。

家臣たちに同意の署名を求めます。

しかし広松は反対し、切腹を宣言。

虎永は「死ぬがよい」と言い放ちます。

広松の切腹がもう・・・絶句。

介錯人を務める息子の広勝が、なかなか首を落とさないのよ。

早く落としてあげてよ!と何度心の中で叫んだことか。

大ベテラン俳優である西岡徳馬氏が、オーディションを受けてまで熱望した広松役。

当初広松は切腹せず、家臣たちが腹を切る予定でした。

しかし、それではインパクトに欠けると判断した西岡氏のアイデアで、広松が切腹することになりました。

その他の切腹シーンで印象的だったのは、鞠子様の切腹未遂。

切腹の前にふすまを閉めるのですが、その閉め方の演出がやたらかっこよかった!

それにしても介錯人が下手くそだったら、長く苦しむことになるわよね。

按針が鞠子様の介錯人を務めるのはやめてほしかった。

どうみても刀の扱いに慣れていなさそうなので、鞠子様を苦しませるんじゃないかと・・・。

だから切腹を免れた時は、胸をなでおろしました。

シーズン2の制作が決定!

原作がないので、オリジナルストーリーになります。

物語はシーズン1の10年後を描くんだそう。

これは楽しみ。

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