シャーロック シーズン4 感想 ネタバレあり

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大人気ドラマがついに最終回。
名探偵最後の敵は?

原題名Sherlock
制作国イギリス
製作年度2017年
エピソード数3エピソード

シーズン4の登場人物

カルヴァートン・スミス

演:トビー・ジョーンズ(1966年9月7日生まれ)

起業家、慈善家

不気味で、個性的な風貌のカルヴァートンとの対決をもっと見たかった・・・。

1話のみの出演だったのが残念。

ユーラス・ホームズ

演:シャーン・ブルック(1980年生まれ)

シャーロック・ホームズの妹

個性的なシャーロックやマイクロフトと比べると地味な顔立ち。

それがキーとなっていたのだから、やられた!って感じです。

胸像の中身は?

六つあるマーガレット・サッチャー元首相の胸像が、次々と壊される事件が発生。

犯人の男の目的は、胸像の中にあるメアリーの個人情報が入ったUSBメモリーでした。

実はこの男、メアリーの元仲間で、6年前の任務でチームを組んでいました。

けれど、任務は失敗。

メアリー以外の仲間は死亡し、男も命からがら逃げたという経緯が。

男は無傷だったメアリーを、テロリストに情報を流していた裏切り者だと確信。

メアリーを殺すために、胸像に隠したUSBメモリーを探していたのでした。

もちろんメアリーがそんなことをするはずがありません。

真犯人は、大物議員の初老の女性秘書でした。

この虫も殺せないように見える老女が黒幕だったとは意外。

しかも、理由がお金が欲しかったからなんて短絡すぎます。

あっと驚く人物が犯人なら面白かったんですが、唐突すぎて少し後味が悪いエピソードでした。

友情の終わり

撃たれそうになったシャーロックを庇ってメアリーが死んでしまいました。

まさかここでメアリーが退場するとは・・・。

これでシャーロックとワトソンの友情にひびが入ることに。

2人が仲違いするのは非常につらいです。

そもそもシャーロックが自信過剰になって調子に乗り、犯人の女性秘書を怒らせたのがいけなかったんです。

それは分かっています。

でも、まっとうな女性ならともかく、元殺し屋のメアリーに平穏な人生が送れるとは思えません。

遅かれ早かれ、こうなることは避けられなかったんじゃないかと思います。

だから、シャーロックを責めないでほしい。

2人の友情が復活する日が来るといいのですが・・・。

シリアルキラー登場

起業家で慈善家のカルヴァートン・スミスが、娘を含めた数人の前で「誰かを殺したい」と告白。

娘は、告白直後に、記憶に作用する注射を打たれ意識が混濁。

父親の発言が事実だったのかどうか確かめてほしいとシャーロックに頼みます。

実は、カルヴァートンはシリアルキラーで、とにかく誰でもいいから殺したいというとんでもない男でした。

シャーロックは、カルヴァートンをはめて自供を引き出すことに成功。

殺されそうになるところをワトソンに助けてもらうという(もちろんこれも計算)仲直り作戦も成功します。

2人が元のさやに収まってくれて良かった。

メアリーのことで精神的に不安定になってしまったシャーロックが、カルヴァートンに負けるんじゃないかとヒヤヒヤしましたよ。

けれど、いつものシャーロックに戻ってくれてひと安心です。

シーズン1、2はモリアーティ。

シーズン3はマグヌセン。

そして今シーズンはカルヴァートン。

個性的な悪役が登場するのも、このドラマの魅力の一つ。

マグヌセンとカルヴァートンの出番が少なかったのが残念なくらい悪役が面白いと、作品がぐっと良くなります。

ユーラスの正体

ユーラスの正体はシャーロックの妹!でした。

前エピソードで、ワトソンがバスの中で出会った女性とメールのやり取りをしていましたよね。

これはもしや浮気?と思っていましたが、結局、罪悪感でやめてしまうというシーンがありました。

まさかその女性がユーラスだったとは!!

ワトソンのセラピストもユーラス。

シャーロックが、カルヴァートンの娘だと思って依頼を受けた女性もユーラスでした。

3人が同一人物だなんて全然気付かなかった・・・。

個性的な顔立ちではなかったので、変身しやすかったんだろうと思います。

シャーロックの妹役ともなると、有名女優を起用してもよさそうなものですが、そうなると変身がばれてしまう。

無名女優を使うことで、視聴者をだますことにまんまと成功したわけです。

やられた~。

本当の最大の敵は?

シーズン3のラストで、モリアーティが復活したかのようなクリフハンガーがありましたよね。

実はユーラスの仕業で、やはりモリアーティは死んでいました。

原作では、モリアーティが最大の敵として登場していて、妹は存在しません。

ここで、オリジナルキャラクターとしてユーラスを登場させることによって、モリアーティの影が薄くなってしまったのが残念。

シーズン4の評判があまり芳しくなかったのも、ユーラスが原因なんじゃないかと思いました。

赤ひげの秘密

シャーロックに妹がいたという記憶がまったくなかったというから驚き。

幼少時代、かわいがっていた犬「赤ひげ」をユーラスに隠され、とうとう見つからなかったという事件がありました。

しかし「赤ひげ」は犬ではなく、シャーロツクの親友であることが判明。

強烈なトラウマにより、妹の存在も、赤ひげが親友であるということも忘れてしまっていたのです。

シーズン3の3話で「赤ひげ」が圧力点にあげられていましたよね。

幼少時代のシャーロックは普通の少年でした。

この「赤ひげ」失踪事件が、その後の人格形成に大きな影響を与えてしまったようです。

ユーラスの存在がなければ、シャーロックもあれほどの変わり者にはならなかったんじゃないでしょうか。

ユーラス・ホームズ

ラストエピソードに、シャーロックに妹がいた!という爆弾を落としてきました。

サイコパスなので、長年、島の極秘施設に監禁されていたんです。

けれど、並外れた頭脳の持ち主だったので、施設の職員をマインドコントロールして、外出を楽しんでいました。

1、2人ならまだしも全職員を支配下に置くなんてありえない・・・。

このユーラスが、シャーロックとマイクロフトにゲームを仕掛けてきたのだから大変。

ワトソン、モリー、ハドソン夫人までも巻き込んでシャーロックを追いつめます。

結局、ユーラスは「かまってちゃん」なだけでした。

大勢の人を殺してしまいましたけど。

ホームズ夫妻は、3人の子供の教育に失敗したようです。

目的のためなら手段を選ばない長男のマイクロフト。

変人の次男シャーロック。

サイコパスの末っ子ユーラス。

誰1人まともに育っていない・・・。

まぁ、シャーロックはワトソンの再教育のおかげでずいぶん変わりましたけど。

また探偵業を再開した2人が走り出すラストシーンは良かったです。

とうとう「シャーロック」が最終回を迎えてしまいました。

今後、復活することはあるんでしょうか?

シャーロック役のベネディクト・カンバーバッチと、ワトソン役のマーティン・フリーマンが売れっ子になってしまったので難しいかも。

それに2人に続編に出る気持ちがあるのかどうかも分かりません。

ファンとしてはぜひまた続編が見たい!

劇中でシャーロックが使用していた携帯用ルーペです。

小説「シャーロック・ホームズ」を読むならこちら

「シャーロック・ホームズ」シリーズを聴くことができます。