
アメリカ合衆国大統領の暗殺。
それどころではない衝撃的な展開が待ち受ける!
基本情報
| 原題名 | Paradise |
| 制作国 | アメリカ |
| 制作年度 | 2025年 |
| エピソード数 | 8エピソード |
あらすじ
アメリカ合衆国大統領の警護官ザビエル・コリンズは、ブラッドフォード大統領の遺体を発見する。
第一発見者となったザビエルは、容疑者として追及されるのだった。
登場人物とキャスト
| ザビエル・コリンズ [アメリカ合衆国大統領の警護官] 演:スターリング・K・ブラウン 生年月日 1976年4月5日 |
| サマンサ・レドモンド/シナトラ [パラダイスの最高権力者] 演:ジュリアンヌ・ニコルソン 生年月日 1971年7月1日 |
| ガブリエラ・トラビ [セラピスト] 演:サラ・シャヒ 生年月日 1980年1月10日 |
| カル・ブラッドフォード [アメリカ合衆国大統領] 演:ジェームズ・マースデン 生年月日 1973年9月18日 |
感想(ネタバレなし)
ある日、アメリカ合衆国大統領ブラッドフォードが、何者かによって殺害されます。
第一発見者は、大統領の警護官であるザビエル・コリンズでした。
ザビエルが真犯人を探す・・・というストーリーかと思ったら、予想の斜め上を行く展開が待ち受けています。
絶対に予備知識なしで見てほしい。
脱力すること間違いなしのドラマです。
感想(ネタバレあり)
パラダイス
主人公が大統領暗殺犯を探すという、よくあるパターンのドラマなのかと思ったら、第1話のラストにとんでもない事実が判明します。
住民たちは、「パラダイス」と呼ばれる、コロラドの山中に作られた地下壕に住んでいることが分かるのです。
そういえば、大統領ならホワイトハウスに住んでいるはず。
普通の邸宅に住んでいる時点で怪しいと思うべきでした。
「パラダイス」の全容が明らかになる第7話がとにかくすごい。
火山の噴火、津波、核攻撃と、世界は大混乱に陥ります。
しかし、未曽有の大災害のさなかに、核攻撃って何なんだよ。
こういう時こそ、一丸となるべきなんじゃないですか?
人間という生き物の何と愚かなことよ。
もっと衝撃的だったのは、わずか2万5千人の限られた人々だけが、地下壕「パラダイス」に避難したことです。
まるでノアの箱舟。
アメリカの人口は約3億人。
2万5千人ということは、約1万2千人に1人しか「ノアの箱舟」に乗れない。
選ばれた人たちがほとんど上級国民だったのかと思うと、何とも後味が悪いではありませんか。
さて、大統領を殺害したのは誰なのか?
候補は何人かいました。
① シナトラ(そのまますぎる)
② ガブリエラ・トラビ(最初は一番怪しいと思っていた)
③ ビリー・ペイス(そんなに悪い人じゃなかった。ザビエル親子を家族のように大切にしていただけに、殺されて残念)
④ ニコール・ロビンソン(大統領の愛人だった。痴情のもつれ?しかし、ロビンソンが犯人だとは思えない)
⑤ ヘンリー・ベインズ副大統領(副大統領というのは大抵怪しい。けれど、虫も殺せないような男なので違うと思う)
⑥ プレスリー・コリンズ(政府の機密情報のタブレットを持っていた。後に拾ったものだと判明。子供が犯人だったなんて後味の悪い結末にならなくてよかった。そもそも、子供が大の大人を撲殺するのは難しい)
色々考えた結果、シナトラの命令でビリーを殺したジェーン・ドリスコルが真犯人なのではないかと予想しました。
しかし、予想は見事にハズレ。
まさか司書の男だったとは!
そういえば、妙に出番が多かった・・・。
ええっと、でも真犯人に言いたい。
大統領はそんなに悪くない。
でも、シナトラが悪の親玉だなんて分かりませんよね。
男がほれる男
大統領の警護官であるザビエルは、正義感の強い男です。
大統領やビリーが慕うのも当然の”男がほれる男”。
けれど、一つだけ気になったことが。
それは大統領に対する恨みが強すぎること。
大統領が大災害の発生を知らせてくれなかったせいで、妻のテリは飛行機に乗ることができませんでした。
そのため、「あなたを許すのは眠れるようになった時です。あなたが死んだ時だ」と、厳しい言葉を投げかけます。
ザビエルの気持ちはよく分かりますよ。
けれど、大統領にしてみれば、こんなに早いスピードで津波が襲ってくるなんて想像もしなかったのでしょう。
ザビエルに全てを打ち明ければ、他の人に漏らす可能性もある。
そうなると、パニックになると考えたに違いありません。
大統領は死んでしまったけれど、いつか彼を許してほしい。
本当はいい人だった!
大統領って本当はいい人ですよね。
核保有国の攻撃に対して、核のボタン(通称フットボール)を押すよう迫られる状況に。
レッドコードを押せば、アメリカの全核兵器を一方的に発射できます。
しかし、大統領が選択したのは、ブルーコード。
ブルーコードを押せば、全世界の電磁パルスとつながり、あらゆる電気回路を破壊でき、核兵器を無力化できるのです。
けれど、世界の全てが止まり、地球は500年前に戻ってしまいます。
大統領は人類が生き残る方に賭けて、ブルーコードを押すことに。(500年前といえば、日本だと室町時代の後半。石器時代じゃないので何とかなります)
その後、地上に生存者がいると知った時は、真実を公表しようとします。
それなのに、ザビエルには嫌われ、暗殺犯に殺害されるという、完全に損な役回り。
彼が善良な人間だと知っているのは、視聴者だけです。
ザビエルと共に世界を立て直してほしかっただけに残念。
核のボタン(通称フットボール)について。
軍人が黒色の革製ブリーフケースに入れて持ち運んでいる。
重さは約20kg。
名前の由来は、かつて核攻撃のコードネームが「ドロップキック」だったことから、「フットボール」と呼ばれるようになった。
大統領の音楽の好み
大統領の音楽の好みが面白いです。
● フィル・コリンズ(Phil Collins)
「アナザー・デイ・イン・パラダイス」(Another Day In Paradise)
1989年のアルバム「・・・But Seriously」に収録された曲。
この歌は第1話と最終話のラストに、ジョイナー(JOYNER)がカバーで歌っています。
● スターシップ(Starship)
「シスコはロックシティ」(We Built This City)
1985年のアルバム「knee Deep in the Hoopla」に収録された曲。
大統領の息子ジェレミーが、ダサい曲だと言ってましたっけ。
2曲ともタイトルがドラマとリンクしているではありませんか。
Youtubeで聴いてみると・・・全くタイプの異なる曲!
大統領は幅広い好みの持ち主だったようです。
シナトラは怪物なのか?
シナトラは「パラダイス」の冷徹なリーダーです。
けれど、息子を失った悲しい母親でもある。
「パラダイス」を守るためなら、平然と人を殺します。
シナトラを見ていると、男どもが皆、お子ちゃまに見えてしまう。
彼女は確かに怪物かもしれない。
しかし、単純な悪役じゃない。
なぜなら、私利私欲で動いていないから。
シナトラを演じているジュリアンヌ・ニコルソンは、表情で見せるのがうまいですよね。
特に息子について語るシーンは、必死で自分を抑えている感じが伝わってきます。
J・ニコルソンの演技を堪能したいならドラマ「メア・オブ・イーストタウン ある殺人事件の真実」感想 ネタバレなし&ありもおすすめです。
ちなみにコードネーム「シナトラ」は、大統領の父親が「サマンサはシナトラだ。リーダーの器だから」と言ったから。
サマンサ本人は「髪が薄くなってきて、たまに帽子をかぶるけど」と否定していましたけどね。
確かにフランク・シナトラの写真を見ると、中折れ帽をかぶっていることが多い。
どちらにせよ、サマンサが「シナトラ」と呼ぶにふさわしい人物であることは確かです。
大統領は父親から「ディーン・マーティンじゃない。おまえはピーター・ローフォードだ」と言われます。
ディーン・マーティンは・・・名前だけなら知っている。
しかし、ピーター・ローフォード・・・誰?
フランク・シナトラの子分的存在であるピーター・ローフォード。
サマンサと大統領の関係を表していて面白い。
さて、ラストシーンでシナトラは、サイコパス女のジェーンに撃たれます。
これは次シーズンも面白くなりそう。
総評
妻のテリが生存しているかもしれないと知ったザビエルは地上へ。
次シーズンは荒廃した地上が舞台になる模様。
何はともあれ楽しみです。


