メア・オブ・イーストタウン ある殺人事件の真実 感想 ネタバレなし&あり

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真犯人が衝撃的なミステリードラマ。
ケイト・ウィンスレットのおばさんっぷりも見ものです。

原題名Mare of Easttown
制作国アメリカ
製作年度2021年
エピソード数7エピソード

田舎町イーストタウンで、10代のシングルマザーの遺体が発見される。

刑事メア・シーアンは事件の調査に当たるが難航。

犯人は一体誰なのか?

事件の真相は?

メア・シーアン

演:ケイト・ウィンスレット(1975年10月5日生まれ)

<同作でエミー賞とゴールデングローブ賞主演女優賞受賞>

イーストタウンの刑事

いくら田舎の刑事だからって、女を捨てすぎじゃありませんか?

けれどモテモテ。

なぜだ~!!

メアを演じるケイト・ウィンスレットは、映画「タイタニック」から約四半世紀経ち、すっかり貫禄が増してきました。

田舎のくたびれた刑事を違和感なく演じているところがすごい。

若く美しく見せようとするハリウッド女優とは一線を画しています。

全然整形していないのがいいですねぇ~。

コリン・ゼイベル

演:エヴァン・ピーターズ(1987年1月20日生まれ)

<同作でエミー賞助演男優賞受賞>

郡警察の刑事

若くてイケメンの刑事がやって来たら、事件そっちのけになるんじゃないかしら?

まさかの熟女好き。

メアと関わらなければあんなことにはならなかったのに・・・。

ロリー・ロス

演:ジュリアンヌ・ニコルソン(1971年7月1日生まれ)

<同作でエミー賞助演女優賞受賞>

メアの友人

実はある大きな秘密を抱えていて・・・。

ラストはたまげた!

ヘレン・フェイヒー

演:ジーン・スマート(1951年9月13日生まれ)

メアの母親

ヘレンがいるからメアも刑事としてバリバリ働けるわけで、頼もしい存在です。

シボーン・シーアン

演:アンガーリー・ライス(2001年1月1日生まれ)

メアの娘

刈り上げのショートヘアがかっこいい~。

田舎では浮きまくるけれど、都会に行けば女子にモテモテなはず。

リチャード・ライアン

演:ガイ・ピアース(1967年10月5日生まれ)

教授、作家

メアの前に現れたナイスミドルのインテリ。

どうストーリーに絡んでくるのか?

リチャードは細見なので、メアと並ぶと・・・。

これ以上は言うまい。

田舎町でシングルマザーの少女が撃ち殺される事件が発生。

主人公の刑事メアが犯人を捜していくという正統派サスペンスドラマです。

ラストの真犯人の正体については正直つらい。

見終わった後、軽い疲労感を覚えるかもしれません。

けれど、見ごたえは十分。

それに、ヒューマンドラマとしても楽しめます。

内容的には暗いかもしれませんが、骨太の作品でおすすめです。

ケイト・ウィンスレットのおばさんっぷりに脱帽

ケイト・ウィンスレットが、決して自分を美しく見せようとしていないのがいいですねぇ。

化粧っ気のない顔で髪はボサボサ。

オバさん体型を惜しげもなく披露しています。

田舎の中年刑事なのだから当たり前なんですけど、嫌がる女優も少なくないでしょう?

潔さを感じて逆に好感が持てます。

しかしですよ。

気になることが一つ。

男性2人にデートに誘われるんですよ。

2人もですよ。

事件の捜査で忙しいはずなのに・・・。

せめてモテキャラだけは欲しかった?

メアボーイズ

最初は教授で作家のリチャード・ライアンが、事件に絡んでいるのではないかと思いました。

ガイ・ピアースという有名俳優を出演させるということは、それなりの役割があるのかと。

けれど、単なるチョイ役で終わってしまいました。

一体何だったんでしょう・・・?

俳優の無駄遣いではありませんか。

一方、郡警察の刑事コリン・ゼイベルはかっこよかったぁ~。

しかし、メアのことを好きになるというのはうーんという感じでした。

年齢だって一回り以上離れていますし、メアに女としての魅力があるとも思えない。

単なる相棒としての関係の方が良かったのではないかと思いました。

ゼイベルにはもっと活躍してほしかったのに、5話で殉職。

せっかくの目の保養がっ!

私生活は波乱万丈

実はメアには自殺した息子がいました。

現在は、息子の忘れ形見である孫、母親のヘレン、娘のシボーンと一緒に住んでいます。

息子が自殺した家に今も住み続けているメアたち。

これは相当きつい。

田舎の小さな町だと引っ越ししたくてもできない?

メアは、孫に障害があるのではないかと心配したり、孫の母親と親権でもめたりと、片時も心が休まる日がありません。

そんな状況で、犯人を捜さなければならないんですから大変です。

2人の男性とデートするくらい許してくれって感じ?

事件解決後、息子が自殺した屋根裏部屋へ足を踏み入れる決意をするメア。

このラストシーンはとても良かった。

悲しみは生涯消えることはないけれど、死を受け入れることで、一歩前に進めるんじゃないでしょうか。

事件の真相

シングルマザーのエリンを殺害した真犯人は、メアの友人ロリーの13歳の息子ライアンでした。

最初は、ライアンの父ジョンがエリン殺しを認めていたんです。(エリンの息子の本当の父親はジョンだった)

けれど、メアがライアンの犯行に気付いてしまいます。

真相はこうです。

父とエリンの関係を知ったライアンは、銃を持ってエリンのいる公園へ。

脅したかっただけなのに、もみ合いになってエリンを撃ってしまいます。

ライアンは、父と叔父に連絡して、死体は2人が片付けることに。

捜査をかく乱させるために、エリンを川まで運び遺棄したのでした。

これは完全に事故ですよね。

そもそも父親が浮気をしなければ、こんなことにはならなかったんです。

悪いのは全部父親。

だからこそ、息子の代わりに罪を被ろうとしたわけですけど。

母親のロリーは、息子を守るため真実を隠蔽いんぺいしようとしました。

ロリーの気持ちも分からなくはないです。

けれど、一時の感情に流されて、息子に十字架を背負わせるのは逆に残酷でしょう。

未成年だし故意ではないので、数年間の少年院暮らしで済むはず。

一生秘密を抱えて生きるのはライアンにとって良くない。

罪を償ってやり直した方がいいです。

それにしても、本当にジョンには腹が立つ。

エリンはこんなくたびれた中年男のどこが良かったんでしょう?

子供が真犯人という、後味が悪い結果となってしまいました。

見終わった後、ズシンと心に重くのしかかります。

けれど、作品としては非常に見ごたえがあって良かったです。

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