
名探偵ブノワ・ブラン登場!
刃の館で起きた大富豪の死の真相は?
基本情報
| 原題名 | Knives Out |
| 制作国 | アメリカ |
| 製作年度 | 2019年 |
| 上映時間 | 2時間10分 |
| 監督 | ライアン・ジョンソン |
あらすじ
著名な推理作家で、大富豪のハーラン・スロンビーが、85歳の誕生日の翌朝、遺体となって発見される。
警察は自殺と判定するが、正体不明の人物から依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランが、独自の調査を開始する。
登場人物とキャスト
| ブノワ・ブラン [名探偵] 演:ダニエル・クレイグ 生年月日 1968年3月2日 |
| ランサム・ドライズデール [ハーランの孫/リンダとリチャードの長男] 演:クリス・エヴァンス 生年月日 1981年6月13日 |
| マルタ・カブレラ [看護師] 演:アナ・デ・アルマス 生年月日 1988年4月30日 |
| リンダ・ドライズデール [ハーランの長女] 演:ジェイミー・リー・カーティス 生年月日 1958年11月22日 |
| ウォルト・スロンビー [ハーランの次男] 演:マイケル・シャノン 生年月日 1974年8月7日 |
| リチャード・ドライズデール [リンダの夫] 演:ドン・ジョンソン 生年月日 1949年12月15日 |
| ジョニ・スロンビー [ハーランの長男ニールの未亡人] 演:トニ・コレット 生年月日 1972年11月1日 |
| エリオット [警部補] 演:レイキーズ・スタンフィールド 生年月日 1991年8月12日 |
| メグ・スロンビー [ハーランの孫/ジョニの長女] 演:キャサリン・ラングフォード 生年月日 1996年4月29日 |
| ジェイコブ・スロンビー [ハーランの孫/ウォルトの長男] 演:ジェイデン・マーテル 生年月日 2003年1月4日 |
| ハーラン・スロンビー [推理作家] 演:クリストファー・プラマー 生年月日 1929年12月13日 |
感想(ネタバレなし)
大富豪の推理作家ハーラン・スロンビーが、邸宅の書斎で不可解な死を遂げます。
容疑者は邸宅にいた家族、使用人、看護師。
そこで登場するのが、南部なまりの話し方が特徴的で、紳士かつユーモラスな魅力がある名探偵ブノワ・ブランです。
捜査スタイルは、関係者全員から話を聞き、最後に華麗に謎解きを披露するというもの。
あれ?これはまるでミステリー作家アガサ・クリスティが生み出した名探偵エルキュール・ポアロそっくりではありませんか。(ポアロはフランス語なまりの英語を話し、紳士かつユーモラス。捜査スタイルも同じ)
それもそのはず。
ライアン・ジョンソン監督が、A・クリスティにオマージュを捧げた作品なので、クリスティ愛がたっぷり詰まっています。
大富豪の死の真相は?
王道ミステリーの楽しさを味わえる映画です。
感想(ネタバレあり)
名探偵ブノワ・ブラン登場!
ブノワ・ブランを演じるのが、映画「007」のジェームズ・ボンド役で一躍有名になったダニエル・クレイグです。
シリアスなジェームズ・ボンドとは打って変わって、三枚目の名探偵をひょうひょうと演じています。
ブランの魅力は、女性に対して紳士的だということ。
看護師マルタに寄り添う姿が素敵。
嘔吐したマルタに素早くハンカチを差し出す姿・・・慣れていらっしゃます。
家族から全く相手にされていないグレート・ナナ・ワネッタに対しても、彼女の悲しみに寄り添います。
今回は探偵としての一面しか見ることができませんでしたが、次回は私生活も見てみたい。
謎設定
● その1 ゲーム・オブ・スローンズ?
スロンビー家の居間に置いてある椅子の背後には、無数のナイフのオブジェが。
これは大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(GOT)」の鉄の玉座そっくりではありませんか。
ハーランは「GOT」のファンなの?
● その2 ハーランの母親?
85歳のハーランの母親、グレート・ナナ・ワネッタが登場しますが、年齢は不詳。
一体何歳でハーランを産んだの?
姉という設定でもよかったのに、なぜか母親。
ちなみにグレート・ナナを演じたK・キャランは、1936年生まれ。
ハーランを演じたクリストファー・プラマーは、1929年生まれなので、息子の方が7歳年上!
謎の年齢設定です。
● その3 ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ジョセフ・ゴードン=レヴィットが、マルタの妹が見ていたTVドラマの登場人物の声優として登場します。
なぜジョセフ・ゴードン=レヴィットが?
実はライアン・ジョンソン監督とは、今回で4度目のタッグ。<「BRICK ブリック」(2005年)「Looper/ルーパー」(2012年)「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(2017年)>
監督「カメオ出演してよ」
ジョセフ「いいよ」
なーんていう会話があったのかも。
真犯人の予想
真犯人を予想して見ました。
はっきり言ってこの2人しかいないでしょう。
● 1人目 ランサム・ドライズデール
いかにも真犯人って感じ。
だってクリス・エヴァンスだから。
穴の開いた白のセーター!
かわいすぎて逮捕したい。(何のこっちゃ)
もちろん理由はそれだけではありません。
遺産のことでハーランともめていた。
無職なので、一番お金に困っている。(だから穴の開いたセーターなの?)
● 2人目 マルタ・カブレラ
善良そうに見えるマルタだけれど、もし全部演技だったとしたら?
実は計算高い邪悪な女なのかもしれない。
嘘をつくと吐いてしまうという設定もわざとらしい。
マルタが真犯人だったとしたら、大ドンデン返しすぎます。
事件の真相
ハーランの85歳の誕生日パーティーの夜、看護師マルタはハーランに鎮静剤を注射します。
けれど、致死量のモルヒネを注射してしまったことに気づきパニックに。
ハーランはアリバイ工作を指示し、マルタを守るため、自ら喉をかき切って自殺します。
しかし、新の黒幕はランサムでした。
ランサムはハーランがマルタに全財産を相続させることを知ります。
ランサムはマルタを相続人失格にするべく、鎮静剤とモルヒネの瓶のラベルをすり替えて、医療ミスを犯させようともくろんだのです。
しかし、実はマルタはいつもの薬を注射していました。
ラベルではなく「感覚」で薬を判断していたため、実際はモルヒネを投与していなかったのです。
ハーランの早とちりの自己犠牲!
ランサムは逮捕され、マルタは莫大な遺産の相続人に。
いやはや、何とも皮肉なラストでした。
一番の見どころは?
一番の見どころは、ランサムの顔がゲロまみれからのナイフカチカチシーンでしょう。
マルタの吐しゃ物を思いっきり浴びてしまうランサム。
せっかくのツルツルお肌が・・・かわいいっす。
逆上したランサムは、ナイフでマルタを刺そうとします。
しかし、そのナイフはカチカチと引っ込むタイプの仕込みナイフ。
それでも、何度もカチカチさせる・・・かわいいっす。
作中でハーランが「ランサムは芝居の小道具と本物の刃の区別がつかない」と言っていました。
ラストの偽物のナイフのオチにつながる伏線には、思わずニンマリです。
悪人だけれど、白のセーターといい、ゲロまみれのお顔といい、マヌケっぷりがかわいいランサムでした。
総評
アガサ・クリスティが得意とする密室殺人×遺産相続をベースに、ブラックユーモアと社会風刺でテンポよく仕上げた「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」
観客を引き込む演出が秀逸で、非常に面白かったです。
第2弾も楽しみ。


