トム・クランシー/CIA分析官　ジャック・ライアン　シーズン2 感想　ネタバレあり

ジャック・ライアンがまたまたスパイ並みの活躍をみせるシリーズ第2弾。
もはや分析官ではなくなっています。

基本情報

原題名	Jack Ryan
制作国	アメリカ
製作年度	2019年
エピソード数	8エピソード

あらすじ

ベネズエラがジャングル奥地に兵器を隠しているとの情報をつかんだジャック・ライアンは、調査のため現地に向かう。

そこでジャックは、独裁者の陰謀に巻き込まれる。

登場人物とキャスト

シーズン2の登場人物

感想（ネタバレあり）

●　おじさん　その1 ジャック・ライアン

ジャックが「おじさん」の分野に入るのかどうかは微妙ですが、30歳以上はおじさんということにしておきますね。

ジャックは今シーズンも、分析官らしからぬ活躍で事件を解決します。

ベネズエラ、イギリスと世界を股にかけすぎ。

古傷があるという設定を忘れています。

最終話の大統領官邸でのジャックがかっこいい！！

珍しく感情的になるジャックがいいじゃありませんか。

この活躍を見る限り、分析官ではなくスパイになったほうがいいのでは？

●　おじさん　その2 ジェームズ・グリーア

2人目は正真正銘のおじさん、グリーアです。

モスクワ支局の副局長から、ベネズエラ支局の副局長に異動したグリーア。

心臓の病気を患っていることが分かって、今シーズンはかなり足を引っ張ります。

犯人を追いかけて逃してしまったり、レイエス大統領に捕まり監禁されたりとやらかしてしまうんですよね。

デスクワークに専念したほうがいいんじゃないでしょうか？

●　おじさん　その3 マイク・ノーベンバー

今シーズン、目覚ましい活躍をみせるのが、ベネズエラ支局長のマイク・ノーベンバーです。

ノーベンバーって・・・偽名っぽいですよね。

11月生まれなんでしょうか？

支局長クラスになると、ふんぞり返って部下に指示するだけなのかと思いきや、前線に立って悪党と戦ってくれます。

感情的になってレイエス大統領を殺そうとするジャックをいさめる姿が渋いっ！

ジャックとは今後、いいコンビになりそうな予感・・・。

ホテルのバーで出会ったハリエットと親密な関係になるジャック。

ちょ・・・ちょっと待って！

真面目キャラじゃなかったの？

ジェームズ・ボンドじゃあるまいし。

医師のキャシーとはどうなった？

（どうやら別れたようです）

それにしても、キャシーとタイプが違いすぎませんか？

振り幅が広すぎです。

しかも、ハリエットはドイツの諜報員で、情報を得るためにジャックに近付いただけでした。

完全にハニートラップに引っかかっているじゃありませんか。

ジャック・・・恥ずかしいぞ。

女性の分析能力は低かったんですね。

ハリエットはその後、ライアンガールとして活躍するのかと思いきや、中途半端な役回りでがっかり。

せめて美人で華のあるキャラクターなら良かったんでしょうけどね。

それなら引っかかったのもうなずけますし。

おじさんばかりなので、女性を登場させたかったのは分かりますが、配役ミスだったかも。

ベネズエラがロシアから兵器を輸入して、アメリカを攻撃しようとしているのではないか？

ジャングル奥地にそれを隠しているのではないか？

ジャックは調査のため、ベネズエラを訪れます。

けれど、中身は採掘機械でした。

数兆ドルの価値がある石の鉱脈（タンタル）を採掘しようとしていたのです。

この時点で、アレレです。

アメリカを攻撃する兵器を隠していたほうが、ストーリーとしては面白くなったはず。

独裁者であるレイエス大統領の悪事に焦点が置かれてしまって、スケール感がなくなってしまいました。

要人暗殺や、強制収容所の存在、不正選挙など独裁国家の現状を描きたかったんでしょうね。

社会派ドラマならそれでいいんですけど、シーズン1のようなアクションを期待していたら、肩すかしを食らいます。

けれど、最終話の大統領官邸での銃撃戦はすごかった！

終わり良ければ全て良しです。

総評

シーズン2は悪役の存在が少し弱かったかなと思います。

前作のテロリスト、スレイマンは、大義のために戦っていました。

けれど、レイエス大統領の場合は完全に私利私欲。

しかも大統領という立場上、自分で手を汚すことはしません。

次シーズンはもっと悪目立ちする悪役を！

ムームードメイン