ゴッドレス 神の消えた町 感想 ネタバレなし&あり

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女性たちが活躍する一風変わった西部劇が面白い!
女だと思ってばかにしたら痛い目にあいます。

原題名Godless
製作年度2017年
シーズン数1シーズン
エピソード数7エピソード

1884年、ニューメキシコのラ・ベル。

未亡人アリスの元に、負傷した流れ者の男ロイが現れる。

ロイを追って無法者のリーダー、フランクがラ・ベルの町へ。

2人の争いは、町の人々を危険にさらすことになる。

ロイ・グッド

演:ジャック・オコンネル(1990年8月1日生まれ)

流れ者

女性たちばかりが住む町で、ハンサムなロイが目立ちまくっています。

色目を使う女性たちのアリスに対する嫉妬がすごい。

ロイを演じるジャック・オコンネルはイギリス人。

どうりで、西部劇に出てくる男たち特有の泥臭さがなかったわけです。

アリス・フィッチャー

演:ミシェル・ドッカリー(1981年12月15日生まれ)

ラ・ベルの未亡人

美しさと芯の強さを兼ね備えたアリスに、ロイやビルがほれるのも当然。

アリスを演じるミシェル・ドッカリーは、テレビドラマ「ダウントン・アビー」の伯爵令嬢メアリー役で有名。

ミシェルもジャック・オコンネル同様イギリス人です。

フランク・グリフィン

演:ジェフ・ダニエルズ(1955年2月19日生まれ)

<同作でエミー賞助演男優賞受賞>

無法者のリーダー

残忍でしつこくて、本当にむしずの走る男。

ラストは天罰が下ってくれるのか?

フランクを演じるジェフ・ダニエルズは、80年代から活躍する名バイプレーヤーです。

ジェフ・ブリッジスと混同してしまうんですけど、それって私だけ?

メアリー・アグネス

演:メリット・ウェヴァー(1980年8月11日生まれ)

<同作でエミー賞助演女優賞受賞>

ラ・ベルの前町長の未亡人で、保安官ビルの妹

男装姿がかっこかわいい!

始終不機嫌なのに、それが嫌味にならない愛すべきキャラクター。

メアリーを演じるメリット・ウェヴァーは、テレビドラマ「ウォーキング・デッド」の医師デニース役で知っている人も多いはず。

ホワイティ・ウィン

演:トーマス・ブロディ=サングスター(1990年5月16日生まれ)

ラ・ベルの保安官助手

童顔なので、町の女性たちからは完全に子供扱い。

二丁拳銃が玩具に見えてしまう。

ホワイティを演じるトーマス・ブロディ=サングスターもイギリス人。

このドラマ、西部劇なのにイギリス人率が高くありませんか?

よほどいいアメリカ人俳優がいなかったらしい。

ビル・マクニュー

演:スクート・マクネイリー(1977年11月11日生まれ)

ラ・ベルの保安官

大丈夫かな、この人?と思うシーンが多々あり。

ビルに見せ場はあるのか?

近年、映画やドラマで西部劇を見る機会がなくなってきました。

そんな中、女性たちが活躍する西部劇がネットフリックスに登場。

これが面白い!

今まで添え物的な役割でしかなかった女性たちが、銃を片手にならず者を退治するという痛快アクションになっています。

西部劇に興味がない、苦手という人も十分に楽しめる内容です。

ラ・ベルの女性たち

鉱山事故で83人の男が死亡。

夫を失ってしまった未亡人だらけの町ラ・ベルが舞台です。

夫を亡くしてもたくましく生きている女性たちが実に魅力的。

特に注目すべきキャラクターが、保安官ビルの妹メアリーです。

兄が手を焼くほどの男勝りで、恋人は元娼婦。

三つ編みでぽっちゃり体型の男装姿がかわいい。

恋人が浮気したんじゃないかとふてくされたりする人間味あふれるキャラクターです。

ラストエピソードの、ならず者たちとの撃ち合いは、見ごたえがありましたね。

銃の扱いに不慣れな女性たちが、次々と悪党をぶっ放す姿は壮快。

普通に考えると分が悪いんですけど、そこはまぁドラマですからね。

細かいことを言ってはいけません。

追い詰められた人間ほど、信じられない力を出すものなんです。

女をなめてもらっちゃ困ります。

脇を固める男たち

女性たちだけではなく男性陣も粒ぞろい。

まず1人目は、保安官助手のホワイティ。

完全にマスコット。

好きな女の子に会うために、バイオリンを習うなんてかわいすぎる。

ただ一つ残念だったのは、ホワイティの最期。

かっこよく散ってほしかったのに、あっけなくナイフで殺されるなんてあんまりです。

扱いが雑すぎません?

2人目は、保安官のビル。

やもめで、幼い子供が2人。

アリスにほの字なんですけど、若くてハンサムなロイと、こぶつき中年男とではちと分が悪い。

けれど、ラストエピソードの活躍はしびれました。

視力が悪いはずなのに、的中率がすごかったのは、あまり突っ込まないであげましょう。

そして最後は、ならず者のリーダー、フランク・グリフィン。

とにかく極悪人。

平気で人を殺しまくる。

フランクに恩義があったロイが裏切ったのも納得のクズ野郎です。

だから、ラストのロイとの一対一の決闘シーンで、天罰が下ってくれてせいせいしました。

けれど、一つだけ不服な点が。

天然痘の患者を世話するシーンはいらなかったのでは?

優しい面もあるということを描きたかったんでしょうけど余計でした。

同情の余地のない悪人として振り切ってほしかったです。

アリスとロイ

ラ・ベルの町のはずれに住む未亡人のアリスの前に、負傷した流れ者の男ロイが現れ・・・ってもうこれは恋の予感じゃありませんか。

ロイの正体を知っても馬の調教を頼むのは、結局彼がハンサムだからでしょう。

醜男だったら絶対追い出すに違いない。

美男は得です。

ロイとアリスの過去を丁寧に描いてくれたのも良かったです。

ラストは2人で一緒に暮らすという結末なら良かったんですけど、ロイは生き別れになった兄に会うため旅立ってしまいました。

うーん・・・残念。

アリスの息子と父子のような関係を築けていたので、本当の親子になってほしかったのに・・・。

西部劇って馬に乗って去っていく後姿が妙に似合うんですよね。

ロイ、カムバック!

今後、ロイとアリスは再会できるのでしょうか?

視聴者の判断に委ねるといったところでしょう。

7話という短い話数でしたが、内容が濃く、西部劇の世界を十分に楽しむことができました。

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