映画「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」感想 ネタバレなし&あり

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孤島で起こった殺人事件の謎に名探偵ブノワ・ブランが挑む・・・ってアンタ誰?

原題名Glass Onion
制作国アメリカ
製作年度2022年
上映時間2時間19分
監督ライアン・ジョンソン

IT起業家の億万長者マイルズ・ブロンが、ギリシャの孤島に友人たちを招待する。

だがそこで殺人事件が発生。

名探偵ブノワ・ブランが事件の調査に乗り出す。

ブノワ・ブラン

演:ダニエル・クレイグ(1968年3月2日生まれ)

名探偵

今作では私生活で新たな事実が判明!

ブノワを演じるダニエル・クレイグの代表作といえば、「007」のジェームズ・ボンドでしょう。

あれほどの大ヒット作に出演すると、イメージが固定されてしまいます。

けれど、ボンドの面影は一切なく、名探偵役を喜々として演じていて違和感はなし。

新たな代表作になる予感です。

マイルズ・ブロン

演:エドワード・ノートン(1969年8月18日生まれ)

IT起業家の億万長者

名探偵の名字はブラン。

こちらはブロン・・・。

ややこしい・・・。

なぜこの名字に?

マイルズを演じるエドワード・ノートンは、ちょっと変わり者の男を演じさせると天下一品です。

(誤解のないように言っておきますが、本人は変わり者ではないと思う。知らんけど)

俳優になる前は、祖父の仕事(海遊館の建設)を手伝うため、大阪に滞在していたことも。

一気に親近感を覚えるじゃありませんか。

演技派なので作品に恵まれれば、オスカー像を手に入れることができるかも。

カサンドラ・”アンディ”・ブラント

演:ジャネール・モネイ(1985年12月1日生まれ)

マイルズの元ビジネスパートナー

実は隠された秘密があって・・・正体にびっくり。

アンディを演じるジャネール・モネイは、歌手として名声を確立。

普通、歌手が俳優の仕事をすると失敗する場合が多いです。

あまり大きな文字では書けませんが、マライヤ・キャリーやマドンナなど。

けれど、ジャネールは「ムーンライト」「ドリーム」そして今作と俳優として大成功を収めている稀有な存在です。

美人で歌に演技もって・・・よくばりさん。

バーディ・ジェイ

演:ケイト・ハドソン(1979年4月19日生まれ)

お騒がせセレブ

おバカキャラだけど、嫌味がなくかわいい。

バーディを演じるケイト・ハドソンは、2000年制作の映画「あの頃ペニー・レインで」で大ブレイク。

あれから22年経っても、ほとんど変わっていないところがすごい。

今作では水着姿を披露してくれていますが、これがかなり攻めています。

40代であの水着を着こなせるのはケイトだけ。

ギャルにはまだまだ負けていません。

クレア・デベラ

演:キャスリン・ハーン(1973年7月23日生まれ)

コネチカット州知事

目立ちすぎる登場人物の中では一番地味な存在。

水着も地味。

ライオネル・トゥーサン

演:レスリー・オドム・Jr (1981年8月6日生まれ)

科学者

あまり科学者には見えない。

デューク・コディ

演:デイヴ・バウティスタ(1969年1月18日生まれ)

インフルエンサー

こわもてだけれど、ママには頭が上がらない。

バーディ同様、水着がイケイケ。

ウィスキー

演:マデリン・クライン(1997年12月21日生まれ)

デュークのガールフレンド

中年男女の中で唯一のギャル

ペグ

演:ジェシカ・ヘンウィック(1992年8月30日生まれ)

バーディのアシスタント

常にバーディの尻拭いをする気の毒な女性

デルロ

演:ノア・セガン(1983年10月5日生まれ)

島に住む謎の人物

アンタ誰?

今作は2019年に公開された映画「ナイブズ・アウト/名探偵の刃の館の秘密」の第二弾です。

前作を見ていなくても十分に楽しめる内容になっているので大丈夫。

(でも前作も見てほしい)

孤島で起こった殺人事件に名探偵ブノワ・ブランが挑みます。

ライアン・ジョンソン監督が、ミステリー作家アガサ・クリスティの大ファンなので、随所にクリスティ愛が散りばめられているのが面白い。

まず名探偵ブノワ・ブランの名前。

響きがエルキュール・ポアロそっくりではありませんか。

関係者を集めて名探偵が推理を披露するのもポアロそっくり。

孤島で起こる殺人というのはA・クリスティの最高傑作「そして誰もいなくなった」のよう。

ブノワ・ブランは、エルキュール・ポアロと双璧を成す存在になれるのか?

それはきっと無理だろうけれど、(比べるなんて100年早いわ)気楽に楽しめるミステリー映画です。

カメオ出演が面白い

映画に疎い人は気付かないであろう有名人が次々と登場します。

はっきり言って今作を楽しめるか否かは、どれほどスターに詳しいかどうかにかかっていますね。

● ヨーヨー・マ (チェリスト)

バーディのパーティで、バッハについて講釈を垂れる。

なぜお騒がせセレブのパーティーにいたのか謎。

● アンジェラ・ランズベリー(俳優)

ブノワのオンラインゲームの相手。

高齢なのにゲーマーなの?

● イーサン・ホーク(俳優)

マイルズの部下で、招待客の喉に謎のスプレーをかける男。

あのスプレーでコロナ対策はバッチリらしい。

中身は何?

● ヒュー・グラント(俳優)

ブノワの夫!!

ダニエル・クレイグとヒュー・グラントがカップルなんて面白すぎる。

● セリーナ・ウィリアムズ(テニスプレーヤー)

フィットネスのインストラクター。

かなりハードなレッスンのような気がするので御免こうむりたい。

● ジャレッド・レト(俳優)

マイルズにハード・コンブ茶を送る。

本人の出演はなし。

日本の昆布茶とはマニアックすぎる。

なぜかいじられています。

● ジェレミー・レナー(俳優)

マイルズにホットソースを送る。

こちらも本人の出演はなし。

J・レト同様、いじられる対象に。

これって本人の了承は得てますよね?

● ジョセフ・ゴードン=レヴィト(俳優)

島で1時間に1回鳴り響く「ドーン」という時報の音。

知らんわ、そんなの。

真犯人は?

ギリシャの孤島にいるのはたったの10人。

インフルエンサーのデュークが、マイルズの飲み物を間違って飲んだため死亡してしまいます。

誰がマイルズを殺そうとしたのか?

というところからストーリーが急展開。

ミステリーって誰が犯人なのか推理するのが面白いですよね。

私はバーディ(ケイト・ハドソン)だと予想しました。

ブノワとマイルズは除外。

アンディが犯人だとそのまますぎる。

となると、他に残っている一番の有名人はケイト・ハドソン!でしょう。

大体、犯人役は有名俳優が演じるものです。

推理もへったくれもないけれど、小説と違って映画はどんどん進んでいくので考える暇がないんですよね。

けれど、私の推理は大ハズレ。

確かに犯人役は有名俳優でしたが、マイルズ(エドワード・ノートン)のほうでした。

てっきりマイルズは被害者かと・・・。

まんまとだまされてしまいました。

わざとウィスキーにパイナップル・ジュースを入れて、デュークに飲ませるなんてね。

そういえばデュークがパイナップルアレルギーであることを、映画の冒頭で話してましたっけ。

すっかり忘れていました。

犯人がマイルズだなんて意外性がない。

いやいや、アンタ、だまされたくせによく言うよ。

禁じ手を使ってしまった!

マイルズの元ビジネス・パートナー、アンディが何者かに殺され、双子の妹ヘレンがブノワに助けを求めます。

ブノワはヘレンにアンディに成り済ますよう提案。

2人で敵陣に乗り込みます。

実は双子でした!なんてミステリーの禁じ手を堂々と使ってしまっています。

マイルズが水素燃料「クリア」に全財産をぎ込むのをアンディが反対。

マイルズは弁護士軍団を使ってアンディを解雇させます。

だったらと会社創設のアイデアの知的所有権巡って裁判を起こしますが、証拠がなく敗訴。

数か月後、証拠となるアイデアが書かれたナプキンを見つけて脅迫したため、マイルズに殺されたのでした。

アンディが死んだことは世間には知られていませんでしたが、デュークのグーグルアラートが鳴り、死亡したことを知ってしまいます。

デュークは、沈黙のための交換条件をマイルズに求めたため始末されたのでした。

双子設定じゃないと成り立たないストーリーだけれど、ここまで堂々と禁じ手を使われると、逆に小気味良いです。

一番の見どころは?

証拠のナプキンをマイルズに燃やされてキレたヘレンが、水素燃料「クリア」を火の中に投げ大爆発を起こします。

ついでに本物の名画「マナ・リザ」まで燃やしてしまうという実に壮快なシーンでした。

これでマイルズは、「モナ・リザ」を燃やした男として永遠に歴史に残りますね。

逮捕はできませんが、ある意味戦犯として余生を過ごすことになりそうです。

もう最高!

第3弾は2025年にネットフリックスで配信予定です。

キャストの中には、ジェレミー・レナーの名前が。

マイルズにホットソースを送ったあのJ・レナーですよ。

これは面白い!

ホットソース屋として本人役で出演するのか、それとも全くの別人として登場するのかは不明。

どちらにせよすごく楽しみ。

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