
ダウントン・アビーがついに完結。
締めくくりはやっぱりバイオレットおばあ様!
基本情報
| 原題名 | Downton Abbey:The Grand Finale |
| 制作国 | イギリス/アメリカ |
| 制作年度 | 2025年 |
| 上映時間 | 2時間3分 |
| 監督 | サイモン・カーティス |
あらすじ
1930年、夏。
メアリーの離婚が新聞で報じられる。
メアリーは社交界から追放され、クローリー家の名声が脅かされる事態に。
そして、ダウントン・アビーの将来にも暗い影が差す出来事が起こる。
感想(ネタバレあり)
メアリーの離婚
メアリーとヘンリーが離婚!
どうやらヘンリーは「ダウントンの女主人の夫」という立場に我慢ならなかったようです。
さすがのメアリーも離婚で落ち込んでいるのかと思いきや、伯父のハロルドが連れてきたガス・サムブルックと「パムーク事件」をほうふつとさせる展開に。
本当に高貴な身分の女性なのか疑わしくなるくらいの軽薄さ。
イーディスの「彼、トルコ人じゃないわよね」のセリフには爆笑してしまいました。
(パムークと違って、サムブルックは死ななかった)
さて、メアリーは離婚したことで、社交界から追放されることに。
当時は貴族の女性が離婚するなんて、もってのほかだったのです。
普通は夫婦仲が悪くても体裁を気にして離婚しないものですが、メアリーの性格を考えると、死ぬまで我慢するなんて絶対しませんってば。
さっさと離婚して、新しい男(言い方!)を見つけた方がいいと思ったんでしょうよ。
メアリーは恋多き女ですから。
メアリーの今までの恋愛遍歴を挙げてみました。(通りすがりの人も含める)
① パムーク(トルコ人)
② リチャード・カーライル(婚約者)
③ マシュー・クローリー(夫)
④ アンソニー・ギリンガム(恋人)
⑤ ヘンリー・タルボット(夫)
⑥ ジャック・バーバー(映画監督)
⑦ ガス・サムブルック(ハロルドの友人)
視聴者が把握しているだけで7人。
ということは、視聴者が知らないところではもっといそう。
あれ?誰かに似ていませんか?
そう、バイオレットおばあ様ですよ。
2人共、恋愛体質ですしね。
メアリーは年を取ったら、毒舌家のおばあ様になりそう。
次世代へバトンタッチ
コーラの弟ハロルド・レビンソンが、ダウントンにやって来ます。
なぜなら、コーラが亡き母マーサから託された遺産を、ハロルドが投資につぎ込み失敗してしまったから。
ハロルドって、シーズン4でも金銭トラブルを抱えていましたっけ。
それに、ハロルドはまだ独身でした。
シーズン4で、良家の子女であるマデリンといい雰囲気になるシーンがありましたが、結局うまくいかなかったようです。
さて、マーサの遺産を当てにしていたクローリー家は、財政難に苦しむことになります。
仕方なくロンドンにある邸宅「グランサム・ハウス」を手放すことに。
そして、伯爵夫妻はダウントンを離れ、ダワーハウス(バイオレットおばあ様の邸宅)に移り住むことになります。
ダウントンは部屋が余っているのだから、わざわざ引越ししなくてもいいのでは?
しかし、ダワーハウスへの引っ越しは、世代交代を世間に示すためでもあるのでしょう。
それに、今までのように同居だと、また干渉してしまうかもしれませんから。
今後はバイオレットおばあ様の幽霊と住むことになるなんて、何だか楽しそうではありませんか。
愛すべきキャラクター
モールズリーはあいかわらずモールズリーでした。
バクスターと結婚し、脚本家として奮闘中。
けれど「脚本あっての役者」「脚本家こそ本当のスターだ」と自画自賛。
モールズリーの、こういう妙にプライドが高いところ、あいかわらずじゃありませんか。
ハリウッドスターのガイがダウントンにやって来ることが分かって、下僕を買って出るモールズリー。
ガイの映画の脚本を書いた自分を覚えているに違いない・・・と思っていたのに、完全に無視されてしまいます。
仕方なく名乗り出ると「また下僕に戻ったの?」と言われてしまう始末。
その時のモールズリーの顔!
モールズリーの面白エピソードはこれだけじゃありませんよ。
イザベルを車で送る際、2回もエンスト。
そのせいでイザベルを車酔いさせてしまうという、大失態をやらかしてしまいます。
モールズリー、やっちまったな。
今後はバクスターに捨てられないよう、頑張って下さいませ。
下の階から上の階へ
ガイに捨てられてダウントンに戻って来るんじゃないかと密かに期待していましたが、仲は良好のようで・・・いや、バローが幸せそうで何よりです。
白髪が生えてきて、すっかり「落ち着いた大人の男」モードのバロー。
そして、そして、とうとうバローが上の階へ行く日が!
あのメアリーがバローを上の階に誘うんですよね。
シーズン1の時は、バローが客人としてダウントンにやって来るなんて思ってもみませんでしたよ。
バローびいきとしては感無量でした。
登場人物たちのその後
アンナとベイツは、伯爵夫妻のお世話をするためダワーハウスへ。
第2子が誕生。
バクスターはメアリーの侍女に。
やんちゃなメアリーの侍女だなんて気の毒。
カーソンは引退。
なぜかヒューズさんはまだ辞めない。
パットモアさんも引退。
今後はメイソンさんだけのために料理を作ります。
パットモアさんの手料理を食べれるなんて、メイソンさんは幸せ者だ。
デイジーは料理長、アンディは執事に。
2人がいれば下の階は安泰。
トムとルーシー、イーディスとバーティ、イザベルとマートン卿は、平穏で幸せな日々を送っています。
トリビア
● アンナの妊娠
アンナ役のジョアン・フロガットが妊娠していたため、アンナも妊婦という設定になりました。
ジョアン・フロガットは2024年9月に女児を出産。
映画の撮影が2024年5月~8月だったので、出産ギリギリまで仕事をしていたことになります。
すごい。
● ノエル・カワード
ノエル・カワードは離婚スキャンダルのメアリーを救うキーマンとして登場します。
ノエル・カワードは実在の人物。(1899~1973年)
イギリスの劇作家、俳優です。
代表作は「私生活」(1931年)
メアリーの離婚の話を聞いて「私生活」のアイデアが浮かぶというシーンが面白い。
しかも、タイトルの「私生活」が、モールズリーの「私生活をネタにしてもいいんですか?」という一言から取られているとは!
モールズリー、グッジョブ。
総評
ラストシーンはバイオレットおばあ様の肖像画のアップ。
そして「デイム・マギー・スミスに捧ぐ 1934~2024年」のテロップが。
締めくくりはやっぱりバイオレットおばあ様ですよね。
2010年から始まった「ダウントン・アビー」
とうとう終わってしまいました。
とても寂しいです。
スピンオフを作ってくれないかな。

