映画「バード・ボックス」感想 ネタバレなし&あり

見たら死ぬ・・・。
「それ」の正体は?
賛否両論間違いなしのスリラー映画が面白い!

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原題名Bird Box
制作国アメリカ
製作年度2018年
上映時間2時間4分
監督スサンネ・ビア

「それ」を見ると自殺してしまう恐怖のパンデミックが発生。

マロリーは、2人の子供たちと共に安全地帯を求めて目隠しをしながら旅を続ける。

マロリー [画家]

演:サンドラ・ブロック(1964年7月26日生まれ)


サンドラ・ブロックは、言わずと知れたハリウッドのスーパースターの1人。

大ヒット映画「スピード」から25年近く経っても、見た目がほとんど変わっていないのがすごい。

庶民的できっぷのいいお姉さん役がよく似合う俳優です。

今作の極限状態に追い込まれる役も意外とはまっていていい!

トム [元軍人]

演:トレヴァンテ・ローズ (1990年2月10日生まれ)


トレヴァンテ・ローズは、アカデミー賞受賞作品「ムーンライト」で主人公の青年期を演じていました。

ちょっと記憶にない・・・。

あまり有名な俳優ではないので仕方がありません。

けれど、今作では大スターのサンドラ・ブロック、ジョン・マルコヴィッチと共演。

これは大抜てきじゃありませんか。

今後有名になるのかそれとも・・・。

ダグラス

演:ジョン・マルコヴィッチ(1953年12月9日生まれ)


ジョン・マルコヴィッチは、クセのある役を演じることが多い名バイプレーヤーです。

名優なのに現時点ではまだアカデミー賞を受賞したことがないなんておかしい。

演技力がそれほどでもない俳優が、オスカー像を手にしているのを見るとモヤモヤします。

アカデミー協会よ!あんたの眼は節穴か?

さて、今作でもマルちゃんは思う存分暴れてくれています。

最後のあのシーンのマルちゃんはかっこよかった!

世界中の人間が「それ」を見たとたん、次々と自殺を図るようになります。

「見たら死ぬ」のです。

これはかなりやっかい。

正体が分からないので、外出する時は目隠しをしないといけない。

けれど、晴眼者(目の見える人)が自由に外を歩き回るのには限界があります。

同じ年(2018年)に公開された映画「クワイエット・プレイス」は「音を立てたら死ぬ」と偶然にも類似した内容でした。

ただこちらの方は、抜き足差し足で外を出歩くことができます。

どちらがマシかと問われれば「クワイエット・プレイス」の方がいいですよね。

「それ」の正体は何なのか?

人類は生き残ることができるのか?

はっきり言ってこの作品は、賛否両論に分かれます。

見終わった後、色々と考えさせられる映画であることは間違いないです。

「それ」の正体は?

結局最後まで「それ」の正体は分からず。

モヤモヤだけが残ってしまいました。

なので私なりに考察してみました。

● 仮説 その1

「それ」の正体は宇宙人で、地球を乗っ取るためにやって来た。

これはあまりにも単純すぎる。

B級パニック映画じゃあるまいし。

● 仮説 その2

「それ」は人々の心の中に存在する。

実際に「それ」は形として存在していないんじゃないかと。

スーパーの店員の太っちょ君が言っていましたよね。

悪魔や霊的な存在が、人類を裁いていると。

あえて視聴者に判断を委ねるこの作品は、確かに賛否両論あるでしょうね。

精神疾患のある人間はなぜ「それ」を見ても死なないのか?

仮説その1だとすると、宇宙人にとって精神疾患のある人間は、脅威になる存在ではないから?

仮説その2だとすると、精神疾患のある人間は別次元の世界で生きているので影響を受けないとか?

どちらにしろ正解が分からない・・・。

バード・ボックスの意味

鳥には2種類あります。

自由に空を飛ぶことのできる鳥と、人間に飼われ生涯をかごの中で暮らす鳥。

マロリーたちは後者で「それ」に飼われ鳥かごの中で暮らすのでしょう。

映画のタイトル「バード・ボックス」は、そういう意味が含まれていたのかもしれません。

なぜ子供たちを「ガール」「ボーイ」と呼ぶのか?

名前を付けないのは、もし失ってしまった時に、ショックが大きいからなのかなと。

いつ命を落としてもおかしくない極限の状況ですからね。

酪農家が牛に名前を付けないのと同じ心理なのではないでしょうか。

安全を確保できたと分かると、ガールにはオリンピア(生みの母親の名前)、ボーイには予想通りトムと名付けましたものね。

ラストシーン

マロリーと子供たちが命がけでたどり着いた場所は盲学校でした。

なぜこんな辺境の地に盲学校が?と思わず突っ込みを入れたくなりましたよ。

しかもどこかで見たことのある人物が・・・。

冒頭で登場していたマロリーの主治医がいるではありませんか!

何で?

もう深く考えるのはやめます。

今まで健常者に頼るしかなかった視覚障害者が、今回のことで立場が逆転します。

視覚障害者を頼らなければ健常者は生きていけないなんて何とも皮肉なラストでした。

「バードボックス」には原作があるので、読めば何か分かるかと思ったのに翻訳書が出ていない・・・。

何てこった!

続編があればいいのですが、今のところそれらしき動きはありません。

頼む、作ってくれ!

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