
いざ1885年の西部開拓時代へ!
ドクにまさかのロマンス?
基本情報
原題名 | Back to the Future:PartⅢ |
制作国 | アメリカ |
製作年度 | 1990年 |
上映時間 | 1時間58分 |
監督 | ロバート・ゼメキス |
あらすじ
1955年、マーティは1885年の西部開拓時代に飛ばされてしまったドクから手紙を受け取る。
手紙には、鍛冶屋として幸せに暮らしているので帰るつもりはないと書かれていた。
しかし、マーティはドクがビフの祖先ビュフォードに殺される運命であることを知る。
マーティはドクを救うべく、1885年へタイムトラベルするのだった。
キャストの現在は?
PART3の登場人物
クララ・クレイトン [教師]
演:メアリー・スティーンバージェン(1953年2月8日生まれ)
メアリー・スティーンバージェンがクララ役に抜てきされたのは、スタッフが彼女の出演したタイムトラベル映画「タイム・アフター・タイム」(1979年)のファンだったから。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出演する前から「メルビンとハワード」(1980年)で、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演女優賞を受賞するなど演技派だったメアリー。
現在も、バイプレイヤーとして様々な映画に出演しています。
感想(ネタバレあり)
鉄板ネタ
シリーズを通して繰り広げられる鉄板ネタが面白いです。
● ママなの?
マーティが目覚めた時、そばにいるのが母親だと思って「ママなの?」というシーン。
PART1では、1955年のママ。(例のカルバン・クライン事件に大爆笑)
PART2では、1985年のママ。(豊胸手術を受けて、別人になっていた!)
PART3では、1885年のマクフライ牧場のマーティの祖先マギーでした。
この繰り返しネタにはもう笑うしかありません。
● 肥料の中に突っ込むビフ
マーティを追いかけて、毎回、肥料の中に突っ込むビフも、おなじみの鉄板ネタですね。
● チキン(腰抜け)
チキン(腰抜け)と言われる度にブチ切れるマーティ。
1885年の先祖シェイマスの兄マーティンも、すぐに切れる性格であったことが判明しました。
恐るべし、隔世遺伝。
1985年の現代に戻った時、不良たちの挑発に乗らずに我慢。
おかげでロールスロイスにひかれずに済みました。
(ロールスロイスにひかれたことで転落人生を歩んだので、これで帳消しになりますね)
● ヘビーだ
「ヘビーだ」は「大変だ」という意味。
マーティが「ヘビーだ」と言った時、1955年のドクは「ヘビーって、未来ではそんなに物が重いのか?重力に変化が起きているのか?」と不思議がります。
「ヘビーだ」はスラングなので、1955年にはない言葉でした。
西部開拓時代でもあいかわらず使っていましたね。
残念だったのは、ビフが頭を指で叩きながら「もしもし、お留守ですか」と相手をバカにするシーンがPART3ではなかったこと。
これがあれば完璧だったのに。
好きなシーン ベスト3

3位 ドクのロマンス
まさかPART3でドクのロマンスが見れるとは!
天体観測デートがロマンティックで素敵。
ドクの年齢は65歳。
クララの年齢設定は分かりませんが30代?
実は年の差カップルだったんですね。

2位 マーティVSビュフォード
マーティVSビュフォードの決闘シーン。
クリント・イーストウッド!になりきったマーティは撃ち合いを拒否しますが、ビュフォードに撃たれてしまいます。
けれど、服の下に鉄板を仕込んでいたため助かります。
これはクリント・イーストウッド主演の映画「荒野の用心棒」のパロディ。
イーストウッドの場合は相手を撃ち殺しましたが、マーティはビュフォードを殴って肥料の中に!
撃ち合いがないのに楽しめるなんて最高!

1位 蒸気機関車を使って未来へ
未来に帰る方法に蒸気機関車を使うとは面白い!
果たしてマーティとドクは、未来に帰ることができるのか?
そんな時、クララが2人を追いかけて蒸気機関車に飛び乗ります。
クララを助けるためにドクは1885年にとどまり、マーティだけが1985年へ。
そっか~・・・。
ドクがいなくて寂しいけれど、運命の人に出会えたのだから仕方がない。
マーティ同様、肩を落としていたら、な・・・なんと蒸気機関車のタイムマシンに乗って、ドクが1985年に現れました。
ドクのそばには妻のクララと、息子のジュールとヴェルヌが。
そういえば2人はジュール・ヴェルヌの小説のファンでしたね。
このタイムマシンは、ヴェルヌの小説「海底二万里」に出てくるノーチラス号がモデルだそう。
「未来は自分たちで切り開くものだ」
そう言って、また冒険の旅に出かけるドク。
ラストの手に汗握る展開からのすがすがしさ。
シリーズ完結にふさわしい出来ばえでした。
ジュール・ヴェルヌ(1828~1905年)フランスの作家。
代表作 月世界旅行(1865年)
海底二万里(1870年)
八十日間世界一周(1873年)
十五少年漂流記(1888年)
総評
とうとう完結してしまいました。
PART4?
野暮なことを言いなさんなよ。
続編は作らない方がいいです。
PART4が駄作だった場合、過去の作品が台無しになってしまいますから。
子供の頃に見た「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
大人になって改めて見ましたが、あいかわらず面白い作品でした。