アンという名の少女 シーズン3 感想 ネタバレあり

当記事は広告が含まれています。

打ち切りにショック!
アンとギルバートの恋の行方は?

原題名Anne with an E
制作国カナダ
製作年度2019年
エピソード数10エピソード

いつまでも子供ではいられない。

アン、ギルバート、ダイアナは進学や恋愛に思い悩む。

シーズン3の登場人物

カクウェット

演:キアウェンティイオ(2006年4月28日生まれ)

先住民族ミクマク族の少女

オリジナルキャラクター

ウィニフレッド・ローズ

演:アシュリー・スチュワート

診療所の受付係

オリジナルキャラクター

ムームードメイン

先住民族の少女カクウェット

アンは先住民族ミクマク族の少女カクウェットと出会い意気投合します。

しかし、当時の先住民族に対する差別はひどいものでした。

黒人に対しては寛容だった良識人のマリラですら、嫌悪感をあらわにしていましたから。

政府が先住民の子供たちを教育するため、寄宿学校に入れます。

髪を切られ、名前も変えられ、神父とシスターにムチで叩かれって・・・完全に児童虐待じゃないの!

耐え切れなくなったカクウェットは逃亡しますが、銃を持った男たちによって連れ戻されます。

両親はカクウェットを取り戻すため、寄宿学校の近くでキャンプをし、助け出す計画を練ることに。

以上。

えっ?!

ちょ…ちょっと待って!

終わりなの?

おいこら~!

すみません・・・つい汚い言葉が。

その後カクウェットはどうなったの?

両親と再会できたの?

後は視聴者の判断に委ねるおつもり?

過去の悲しい歴史を考えると、取り戻すのは難しいですよね。

けれどそれならそれで、現実を突きつけてほしかったです。

覚悟はできていますから。

いくら打ち切りといってもこれはあんまりです。

きちんと決着をつけてほしかった・・・。

それぞれの恋模様

原作では、アンとギルバートは恋人同士になりやがて結婚します。

しかし別物のドラマになってしまったので、2人がくっつかないのでは・・・とヒヤヒヤしましたよ。

ギルバートは診療所で働く受付係のウィニフレッドと付き合います。

どう見てもバランスが悪い2人。

ギルバートが童顔なので、ウィニフレッドがすごい年上に見えてしまう。

ギルバートはアンとウィニフレッドの間で揺れますが、最終的にはアンを選んでくれました。

一番驚いたが、ダイアナとジェリーでしょう。

まさかこの2人が付き合うことになるとは。

けれど、身分違いの恋がうまくいくはずがなく結局別れることに。

ジェリーをこっぴどく振るダイアナがひどいです。

今までいい子だと思っていたダイアナの黒い部分をみてしまった・・・。

かわいそうなジェリー。

ダイアナが将来、魔性の女になってしまわないか心配です。

ステイシー先生とバッシュは何やらいい雰囲気でしたね。

ただ打ち切りになったので、2人の関係は尻切れとんぼに。

お互い伴侶を亡くした者同士ですし、気が合いそう。

ただ、白人と黒人のカップルというのはタブーな時代なので、友人関係で終わりそうな気もします。

ルーツを探す旅

アンは自分の両親のことを知ろうと奔走します。

そんなアンを横目にマリラは浮かない顔。

自分から離れていってしまうんじゃないかと心配でたまらないんです。

そんなわけないんですけど、それだけアンに対する愛情の深さをひしひしと感じます。

ラストシーンでアン、マリラ、マシューはアンの両親の遺品の花言葉事典を見ます。

このシーンがとても良かった!

生後3ヵ月で両親を亡くしたので、思い出が全くなかったアン。

愛されていたことが分かって涙ぐむアンに、こちらまでもらい泣きでした。

アンの教師生活を見てみたかったのですが、打ち切りが決定してしまいました。

打ち切りの理由はあきらかになっていません。

ファンの間で嘆願運動が起こり、100万を超える署名が集まりましたが、結局シーズン4は実現せず。

シーズンを追うごとに赤毛のアンではなくなってしまったので仕方がありません。

唯一、マシューが死ななかったことだけは良しとしましょう。

原作では最も悲しいシーンでしたから。

先住民族カクウェットについて放置したのはよくありませんでした。

「赤毛のアン」として見ると不満な点はありますが、別作品として開き直って見ると面白かったと思います。

小説「赤毛のアン」を読むならこちら

映画「赤毛のアン」も面白いです!