アンという名の少女 シーズン1 感想 ネタバレなし&あり

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原作「赤毛のアン」を大胆にアレンジした良作。
意外と大人向けだった!

原題名Anne with an E
制作国カナダ
製作年度2017年
エピソード数7エピソード

19世紀後半、カナダのプリンスエドワード島。

男の子を希望した老姉弟マリラとマシューの元に、孤児院から間違って女の子のアンがやって来る。

送り返そうとするが、情にほだされ引き取ることを決意。

おしゃべり好きで想像力豊かなアンの存在は、村に新風を吹き込むことになる。

アン・シャーリー

演:エイミー・ベス・マクナルティ(2001年11月7日生まれ)

孤児

原作と比較→ぴったり。
      文句なしです。
         

マリラ・カスバート

演:ジェラルディン・ジェームズ(1950年7月6日生まれ)

アンの養母

原作と比較→ぴったり。
      神経質そうな雰囲気は、マリラそのもの。

マシュー・カスバート

演:R.H.トムソン (1947年9月24日生まれ)

アンの養父

原作と比較→ちょっと違う。
      見た目が優しそうに見えない。

ギルバート・プライス

演:ルーカス・ジェイド・ズマン(2000年12月12日生まれ)

アンのクラスメイト

原作と比較→ちょっと違う。
      童顔なので、アンより年上に見えない。

ダイアナ・バリー

演:ダリラ・ベラ(2001年10月5日生まれ)

アンの親友

原作と比較→ぴったり。
      上品でかわいい。

ジョセフィン・バリー

演:デボラ・クローヴァー

ダイアナの大伯母

原作と比較→ちょっと違う。
      そもそも原作では同性愛者ではない。

ジェリー・ベイナード

演:エイメリック・ジェット・モンタズ(2004年10月25日生まれ)

カスバート家の下働きのフランス人

原作と比較→よく分からない。
      そもそも原作ではあまり存在感がない。

フィリップス先生

演:ステファン・トレーシー

教師

原作と比較→そこそこ。
      ちょっとハンサムすぎる。

ムームードメイン

「赤毛のアン」はカナダの女流児童文学作家L・M・モンゴメリーが1908年に出版した小説です。

映画化、アニメ化されてきた不朽の名作がNetflixでドラマ化。

今までの「赤毛のアン」のイメージを覆す大人向けの内容になっています。

正統派を見たい人は、少し抵抗を感じるかもしれません。

けれど、プリンスエドワード島の美しい風景はそのままなので、「赤毛のアン」の世界は十分に堪能することができます。

そして、やせっぽちでそばかすだらけのアンは原作通りのイメージで、期待を裏切りません。

脚本が素晴らしく中だるみもないので、楽しめること間違いなしです。

アン・シャーリー

ドラマが成功するか否かは、主人公アン・シャーリーの配役で決まるといっても過言ではないでしょう。

だから、予告編を見た時、これは面白いに違いない!と思いましたよ。

それほど1800人の中からオーディションで選ばれたエイミー・ベス・マクナルティは、アンにぴったりでした。

透き通った肌に散らばったそばかすと、深みのある赤毛、やせっぽちの外見は、小説の中からそのまま飛び出してきたかのよう。

きっと大人になったら、美しい女性になるに違いないと思わせる容姿がいいじゃないですか。

おしゃべりで、空想の翼を広げるのが好きで、かんしゃく持ち。

一歩間違えればうざい性格のアンを、魅力あふれる女の子として演じているのがいいです。

マシューはともかく、あのマリラがアンを手元に置きたいと思わせる説得力があります。

キャスティングディレクターはいい仕事をしました。

“e”が付くアン

“e”が付くほうが立派に見えるからとアンが言うので、他に誰がいるのか調べてみることにしました。

● 英国のアン女王 Queen Anne (1665~1714)

● ヘレン・ケラーの家庭教師 アン・サリバン Anne Sullivan (1866~1936)

● エリザベス女王の長女 アン王女 Anne,Princess royal (1950~)

● 俳優 アン・ハサウェイ Anne Hathaway (1982~)

“e”の付かないアンは、架空の人物ですが、映画「ローマの休日」のアン王女 Princess annがいます。

著名人以外のアンを見渡してみると、”e”が付くアンの方が多いです。

日本人にしてみれば、正直よく分からないこだわりです。

壮絶ないじめ

学校に通うことになったアンは、そこでクラスメイトにいじめられます。

孤児だからという理由であからさまないじめを受けるんです。

腹が立ったのはクラスメイトよりも、担任教師のフィリップスですよ。

完全にアンを見下しているし、えこひいきがすごい。

いけすかないチョビひげ野郎です。

生徒の模範的立場にある教師が一体何なのっ!

なぜ、こんな男が田舎で教師をしているのか理解に苦しみます。

そんな中、ダイアナだけはアンの心の友になります。

学生時代って、仲の良い友達に出会えるかどうかに全てがかかっているといっても過言ではないですよね。

ダイアナがいてくれたおかげで、アンは救われたのだと思います。

ジョセフィン大伯母さんの秘密

ダイアナの大伯母ジョセフィンは、原作では「大金持ちの未婚女性」として登場します。

このドラマでも設定は同じなのですが、同性愛者であることが付け加えられています。

注目すべきはアンが全く驚いていないこと。

19世紀後半ですよ。

そんなことを聞かされたら、普通はびっくり仰天です。

けれど、アンは天然なので特に気にしなかった模様。

ジョセフィンもそれが分かっていて、アンに真実を告白したのかなと思います。

すごく攻めてくるドラマです。

悪党登場

チョビひげ野郎や、いじわるなクラスメイトどころではない本格的な悪党が、オリジナルストーリーとして登場します。

下働きのフランス人少年ジェリーは、カスバート姉弟の代わりに町で馬を売ることに。

しかし、お金を2人組の男に奪われ殴られてしまいます。

子供相手になんてひどいことを!!

そしてあろうことか、2人組は下宿人としてカスバート家に住むことに。

マリラとマシューは、お金を奪ったのが彼らだということに気付いていません。

これはいやな予感。

何かを企んでいることは明白で、アンたちが巻き込まれてしまうことは必至。

カスバート家は一体どうなってしまうのでしょうか?

悪党2人組がカスバート家の下宿人になったところでシーズン1は終了しました。

まさかこの手の作品でクリフハンガーがあるとは・・・。

原作とは違う部分も多々ありましたが、かろうじて許容範囲。

あまり暴走してしまわないことを願います。

小説「赤毛のアン」を読むならこちら

映画「赤毛のアン」も面白いです!