ドラマ「アメリカン・クライム・ストーリー/弾劾裁判」感想 ネタバレなし&あり

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「不適切な関係」という言葉が、流行語にもなった話題作。
ビル・クリントン・・・アンタ、最低だな。

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原題名Impeachment
American Crime Story
制作国アメリカ
製作年度2021年
エピソード数10エピソード

1995年、ホワイトハウスでインターンとして働き始めたモニカ・ルインスキーは、ビル・クリントン大統領と不倫関係に。

その後、モニカは国防総省に異動させられ、そこで同僚のリンダ・トリップと友人になる。

しかし、クリントンとの不倫を知ったリンダがモニカとの会話を録音し、情報をリーク。

大スキャンダルへと発展する。

リンダ・トリップ [政府職員]

演:サラ・ポールソン
生年月日 1974年12月17日
モニカ・ルインスキー [ホワイトハウスのインターン]

演:ビーニー・フェルドスタイン
生年月日 1993年6月24日
ビル・クリントン [アメリカ合衆国大統領]

演:クライヴ・オーウェン
生年月日 1964年10月3日
ヒラリー・クリントン [アメリカ合衆国大統領夫人]

演:イーディ・ファルコ
生年月日 1963年7月5日
ポーラ・ジョーンズ [大統領に対してセクハラ訴訟を起こした女性]

演:アナリー・アシュフォード
生年月日 1985年6月25日

1998年、アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンは、不倫もみ消しが明るみになり、大統領としては2人目の弾劾裁判を受けます。

このドラマの特徴は、女性の視点からストーリーが展開されているということ。

ホワイトハウスのインターンで、クリントンと「不適切な関係」を持ったモニカ・ルインスキー。

モニカとの会話を録音した政府職員のリンダ・トリップ。

クリントンに対してセクハラ訴訟を起こしたポーラ・ジョーンズ。

そして、ファーストレディーのヒラリー・クリントン。

見終わった後は、クリントンに対して不快感を持つこと間違いなしのおすすめのドラマです。

事実は小説よりも奇なり・・・。

リンダ・トリップ

モニカとの会話を録音する・・・最低です。

しかも、自分のやっていることを正当化しようとしているのだからタチが悪い。

全米中の人に嫌われるのも当然です。

リンダの屈折した性格は、幼少時代に植え付けられたようです。

父親は噓つきの浮気者だったけれど、皆から好かれていて、逃げ切った過去が。

父親とクリントンを重ね合わせていたに違いありません。

そして、リンダの学生時代のあだ名が「ガス」

理由はガス・ジョンソン(黒人のプロバスケットバール選手)に似ていたから。

人種も性別も違う人に似ているなんて言われたらショックです。

父親に対する怒り、容姿のコンプレックス、いじめ。

長年の屈折した感情が「クリントン」という獲物を見つけて大爆発したようです。

けれど、モニカを巻き添えにするなよって話です。

唯一の救いだったのが、リンダの2人の子供。

子供たちだけは母親を見捨てませんでした。

リンダは国防総省に努めているエリートで、お金もあり、味方になってくれる子供が2人いる。

自分が恵まれていることに気づかなかったのかしら。

彼女のしでかしたことは到底許されるものではありません。

リンダ・トリップは2020年に70歳で死去。

ドラマが配信されたのは2021年なので、本人が作品を見ることはありませんでした。

モニカ・ルインスキー

モニカよ、なぜクリントン大統領との関係を他人にペラペラしゃべるの?(しかも、リンダ・トリップに)

絶対、漏れるに決まっているでしょうが!

リンダに電話をかけまくって愚痴るモニカが・・・うざい。

年齢の割には子供っぽいです。

けれど、クリントンに切り捨てられて、さらし者になるモニカがかわいそうでした。

世界中に名が知れ渡り、生き恥をさらすことになるなんて・・・。

現在、モニカは実業家として活躍。

しかし、彼女と結婚したいという勇気ある男性は現れず、いまだに独身・・・。

リンダとクリントンに出会っていなければ、まっとうな人生を歩めていたかもしれない。

そう思うと切なくなりました。

ビル・クリントン

ビル・クリントン・・・アンタ、最低だな。

不倫をしたことに関しては・・・百歩譲って仕方がない。

嘘をついてしまったことも・・・百歩譲って仕方がない。

アンタの一番の過ちは、モニカを悪者にしたことですよ。

保身のためにモニカをつるし上げるなんて最低。

「全て私が悪い。家族に対しても、ルインスキーさんに対しても申し訳なかった」と言えば、男の株がちょっとは上がったのに。

しかも、弾劾裁判は無罪ですか・・・。

過去に弾劾裁判にかけられた大統領は3人。

1868年、アンドリュー・ジョンソン。

1998年、ビル・クリントン。

そして、2019年と2021年、ドナルド・トランプ。

全員、無罪の判決が下されています。

権力者は何をやっても許されるんですね。

さて、一連のスキャンダルで気になったのが、一人娘のチェルシー・クリントン。

妻のヒラリーは野心家なのでいいんですよ。

問題はチェルシーです。

当時、チェルシーはまだ10代後半。

普通に考えると絶縁するけれど、チェルシーは現在、父親と良好な関係のようで・・・。

心の中ではどう思っているのかは分かりませんけどね。

それはそうと、クリントンがモニカにプレゼントした詩集。

これはウォルト・ホイットマン(1819~1892年)の「草の葉」(1855年初版。アメリカの理念と現実を歌いあげている)

「僕ってイケてるだろ」感がバレバレ。

詩集をプレゼントする男には要注意です。

ヒラリー・クリントン

ファーストレディーのヒラリー・クリントンに対しては、あまり同情できないんですよね。

「エリートで、野心家で、高飛車」(個人的な意見です)

2000年には上院議員。

2009~2013年には国務長官と、権力への階段を上っていくヒラリー。

2016年には大統領選に出馬し、夫を下僕のように従えている姿が印象的でした。

(クリントンは一生、妻の下僕になるしかない)

しかし、ドナルド・トランプに敗北し、ガラスの天井を打ち破ることはできず。

やっぱり好感度が低かったのが原因?

ポーラ・ジョーンズ

ポーラは周りに利用された挙句、ポイ捨てされるという一番かわいそうな人でした。

結局、和解金を得ることができず。

中途半端な有名人になってしまったので、仕事にも就けず。

生活のためにヌード写真を撮らざるを得ない状況になります。

ポーラは何も悪いことはしていないのに・・・。

ちなみに、クリントンはポーラに対するセクハラを現在も否定しています。

ふんっ!

リンダも、モニカも、ポーラも不幸に。

クリントンだけが逃げ切りやがりました。

(汚い言葉でスミマセン。つい腹が立ってしまって)

結局、権力者は得ってこと?

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