ドラマ「窓際のスパイ」シーズン1 感想 ネタバレなし&あり 

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落ちこぼれが世界を救う?
ゲイリー・オールドマンのおならが止まらない!

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原題名Slow Horses
制作国イギリス
製作年度2022年
エピソード数6エピソード

エージェントのリヴァー・カートライトは、MI5のテロ対策訓練での大失態が原因で、スラウハウス(泥沼の家)に左遷される。

そこでリヴァーは仲間たちと共に、極右グループによる学生の誘拐事件の調査に挑む。

ジャクソン・ラム [スラウハウスのエージェント]

演:ゲイリー・オールドマン(1958年3月21日生まれ)


若い頃のゲイリー・オールドマンは、チョイ悪だけれど色気があって素敵だったんですよ。

若い頃の作品でおすすめなのは「レオン」(1994年)と「エアフォース・ワン」(1997年)

両作品とも悪役でしたが、主役のジャン・レノやハリソン・フォードよりも目立っていました。

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(2017年)で、ようやくアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞。

さて「窓際のスパイ」では、落ちこぼれ?の老スパイを演じています。

今作で引退を宣言。

まだ60代なのに早すぎます。

ぜひロングシリーズにしていただいて、G・オールドマンの引退を引き延ばそうではありませんか。

リヴァー・カートライト [スラウハウスのエージェント]

演:ジャック・ロウデン(1990年6月2日生まれ)


ジャック・ロウデンを初めて知ったのは、若手俳優が大勢出演した「ダンケルク」(2017年)

その後も「二人の女王 メアリーとエリザベス」(2018年)などに出演。

徐々に知名度を上げていき、今作では準主役に抜てきされました。

今後、スターになりそうな予感。

ダイアナ・タヴァナー [MI5の副長官]

演:クリステン・スコット・トーマス(1960年5月24日生まれ)


クリステン・スコット・トーマスを形容すると「優雅」「クラシカル」「知的」

そんな彼女を堪能できる映画が「イングリッシュ・ペイシェント」(1996年)です。

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」(2017年)では、チャーチルの妻を演じ、ゲイリー・オールドマンと共演。

今作では打って変わって、ゲイリー・オールドマンの敵役?で、狡猾なMI5の副長官を演じています。

デイビット・カートライト [リヴァーの祖父/MI5の元幹部]

演:ジョナサン・プライス(1947年6月1日生まれ)


ジョナサン・プライスは、1970年代から活躍するベテラン俳優です。(芸歴50年!)

「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)では悪役。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ(2003年~2007年)では、キーラ・ナイトレイの父親のスワン総督の役で有名です。

海外ドラマファンの間では「ゲーム・オブ・スローンズ」のハイスパロー役や「ザ・クラウン」のエディンバラ公フィリップ役でもおなじみ。

今作では”おじいちゃん”の役だけれど、何だか裏がありそう・・・。

シドニー・”シド”・ベイカー [スラウハウスのエージェント]

演:オリヴィア・クック(1993年12月27日生まれ)


オリヴィア・クックといえば、最近では大人気ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」のアリセント王妃でしょう。

正統派美人で、今作でも大活躍・・・あれ?出番が少ない・・・。

「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」の撮影で忙しいから?

まさかあのゲイリー・オールドマンが、落ちこぼれのスパイを演じるなんて!

不潔で、太鼓腹で、四六時中オナラばかりしている下品な男を、あのゲイリー・オールドマンが!?

どうやら昔は敏腕スパイだったらしい。

部下思いで、いざという時には頼りになるゲイリー・オールドマンにしびれること間違いなしのおすすめのスパイドラマです。

ジャクソン・ラムと愉快な仲間たち

MI5(英国情報局保安部)でやらかしてしまった局員の左遷先がスラウハウス(泥沼の家)です。

彼らはスローホース(遅い馬)と呼ばれ、一度転落したら本部に戻ることはできません。

そのスラウハウスのボスが、オナラ男のジャクソン・ラム。

そしてラムの部下が皆、個性派ぞろいで面白いです。

● リヴァー・カートライト

訓練で失敗してスラウハウス送りに。

おじいちゃんのデイビットがMI5の元幹部だったので、クビは免れる。

貴重なイケメンキャラ。

こんなイケメンがいたら、スラウハウスも悪くない。

● シドニー・ベイカー

優秀なのになぜ・・・?と思ったら、リヴァーを監視するためにスラウハウス送りになったことが判明。

はっきり言ってかわいい。

掃きだめの中にいる美女・・・。

逆に目立つ。

● キャサリン・スタンディッシュ

ラムの秘書。

アルコール依存症の過去あり。

見た目は普通の初老のおばさん。

いやいや、実は昔はすご腕だったとか?

● ルイーザ・カイ

なぜ彼女がスラウハウス送りになったのか不明。

まさかミンと不倫関係になるなんて・・・。

どうみても不釣り合いなんだけど。

● ミン・ハーパー

機密文書を列車に置き忘れ、スラウハウス送りに。

完全にお笑い担当。

1人ぐらいはこういうキャラがいないとね。

● ロディ・ホー

IT担当の嫌われ者。

私もはっきり言って好きになれない。

バスの席を横取りされた腹いせに、相手を性犯罪者リストに載せてスラウハウス送りに。

よくクビにならなかったものだ。

腕だけはいいから?

● ストルアン・ロイ

長官のことをテロリストみたいだと悪口メール。

その他にも職務怠慢などでスラウハウス送りに。

MI5に復帰したいがために平気でラムを売る。

皆からうざがられているのも納得。

● ジェド・ムーディ

タヴァナー副長官の命令で動く”犬”だった!

あっけなく死んでしまったので、印象が薄い。

● 番外編 ジェームズ・”スパイダー”・ウェブ

スローホースではないけれど、スラウハウス送りになってもおかしくないキャラ。

金髪クズ男だけれど、私は好き。

イケメンは得です。

事件の真相

パキスタン系の大学生の青年ハッサン・アフメドが、極右グループ「アルビオンの息子たち」に誘拐されます。

実はこれはMI5の副長官ダイアナ・タヴァナーの仕業でした。

「アルビオンの息子たち」の中に、タヴァナーの”犬”であるアラン・ブラックを潜入させ、ハッサンを誘拐させるよう仕向けたのです。

ハッサンの伯父は、パキスタン軍統合情報局の副司令官。

ハッサンを救出すれば、パキスタン政府に恩を売れると考えたのです。

しかし、副長官がこんな犯罪ギリギリの作戦を勝手に決められるのでしょうか?

一歩間違えれば国際問題ですよ。

案の定「アルビオンの息子たち」のメンバーの1人が、ブラックの正体に気づいて彼を惨殺。

ハッサンの命が危険にさらされます。

そこで大活躍するのが、スラウハウスの負け犬たち。

スパイ作品特有の派手なドンパチはありません。

地味にハッサンを救出するのが負け犬らしい。

ドンパチは007に任せておけばいいじゃない。

ダイアナ妃?!

MI5の副長官ダイアナ・タヴァナーは、自身の利益のためにには手段を選ばない狡猾な策略家です。

その割には作戦のことを記者のホブデンに聞かれてしまうというマヌケなミスを犯してしまいます。

(よりによって記者クラブで兄に作戦のことを話すなんてバカじゃないの?アンタこそスラウハウス送りにふさわしいのでは?)

肝心の作戦は潜入スパイが殺され、人質が命の危険にさらされるという事態に。

タヴァナーは切れ者なのか抜けているのか、つかみどころのないキャラクターです。

ラムからは「ダイアナ妃」呼ばわりをされて、完全におちょくられています。

ラムとタヴァナーの関係が敵なのか味方なのか、あいまいなのも興味深いではありませんか。

タヴァナーがスラウハウス送りになるなんていう面白展開にならないかな~。

シドニー~!

第2話で撃たれて昏睡状態に陥ったシドニー。

その後、タヴァナーからシドニーは死んだと告げられます。

え~!!

なぜオリヴィア・クックを起用した?

大人気ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」の撮影で忙しいのに、今作に出演するなんておかしいと思ったのよ。

ところが実はシドニーは生きているんじゃないかという可能性が浮上。

生きていてほしい・・・。

チャールズの死の真相は?

キャサリンの回想に度々登場するチャールズの死。

浴槽で拳銃自殺をしているのを発見したのはキャサリン。

そもそも2人はどういう関係だったのか?

MI5の単なる同僚?それとも恋人?

ラストでチャールズを殺したのはラムで、デイビットも一枚かんでいたことが分かります。

これはシーズンをまたいで引っ張るわけですね。

楽しみ。

スラウハウスのスパイたちが個性的で実に面白かったです。

1シーズンで時間が解決するのもいいじゃありませんか。(ただしチャールズの死の謎は別)

次シーズンも楽しみです。