小説「ポアロのクリスマス」ネタバレなしの感想

クリスマス・イブの殺人事件!
密室で行われた殺人の真相は?

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著者アガサ・クリスティ
原題Hercule Poirot’s Christmas
訳者川副智子
発行所早川書房
発行年2023年
Audibleあり

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老富豪シメオン・リーは、クリスマスに家族を屋敷に召集する。

そこでシメオンは意図的に家族内に不和をあおり、遺言の変更をほのめかすなど挑発的な態度を取る。

同夜、シメオンは自室で喉をかき切られ死亡。

部屋は完全な密室状態だった。

ポアロはサグデン警視と協力し、複雑な人間関係と過去に隠された秘密を解き明かす。

アガサ・クリスティは、1890年にイギリスのデヴォン州で生まれた世界的に有名な推理作家です。

「ミステリーの女王」として知られ、1920年に「スタイルズ荘の怪事件」で作家デビューを果たしました。

クリスティは生涯で100冊以上の長編、短編、戯曲を執筆し、エルキュール・ポアロやミス・マープルといった名探偵を生み出しました。

クリスティの作品は多くの言語に翻訳され、世界中で愛されています。

「ポアロのクリスマス」は1938年に発売された<名探偵ポアロ>シリーズの17番目の長編推理小説です。

「ポアロのクリスマス」について

嘘だろ・・・。

というのが読了後の感想です。

犯人に関しては、候補者リストから外していたくらい意外な人物でした。

まさか〇〇が犯人だったなんて・・・。

最後の最後まで予想できませんでした。

犯人を当てた人はあまりいないのでは?

もしいたとしたら、相当なミステリー通です。

読了後に犯人を指し示す伏線があったのか探してみました。

ありましたね・・・。

巧妙に隠してあったので気づきませんでした。

事件はクリスマス・イブの夜に起こります。

ゴーストン館の主人で富豪のシメオン・リーは、クリスマスを祝うために家族を招集します。

集まったのは以下の人たち。

● 長男アルフレッドとその妻リディア(シメオンと同居)

● 次男ハリー(放蕩息子)

● 三男ジョージ(政治家)とその妻マグダリーン

● 四男デイヴィッド(画家)とその妻ヒルダ

● 孫娘のピラール・エストラバドス(シメオンの亡き娘ジェニファーの娘)

● シメオンの旧友の息子スティーヴン・ファー。

シメオンは皆の前で遺言の変更を発表します。

そしてその夜、喉をかき切られて殺害されます。

遺産が絡んだ事件?

とういことは家族の誰かが犯人?

いえいえ、事はそう単純ではありません。

シメオンは金庫にダイヤモンドを保管していました。

ということは家族以外の人間が犯人である可能性もあります。

それにシメオンは、傲慢で偏屈な変わり者の男だったので、人から好かれていませんでした。

ということは怨恨?

ポアロは警察部長ジョンスン大佐とサグデン警視と共に犯人を捜します。

動機は遺産か?ダイヤモンドか?怨恨か?

ポアロとクリスマスと殺人!

何て甘美な響きでしょう。

「ポアロのクリスマス」は、1930年代に執筆されたアガサ・クリスティ黄金時代の作品です。

「ABC殺人事件」「ナイルに死す」「オリエント急行の殺人」「そして誰もいなくなった」も1930年代。

ビッグネームぞろいの中で埋もれがちですが「ポアロのクリスマス」も良作です。

そろそろ読んでみませんか?

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