
全人類が視覚を失った世界。
大暴れするジェイソン・モモアにしびれます!
「See~暗闇の世界~」はApple TV+で視聴できます。
基本情報
原題名 | See |
制作国 | アメリカ |
製作年度 | 2019年 |
エピソード数 | 8エピソード |
あらすじ
ウィルスによって人類が視覚を失った未来。
主人公ババ・ヴォスは、視覚を持って生まれた双子の兄妹を守るために、女王シベス・ケインとその軍勢に立ち向かう。
登場人物とキャスト
ババ・ヴォス [アルケニー族の族長]
演:ジェイソン・モモア(1979年8月1日生まれ)
ジェイソン・モモアといえば、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のカール・ドラゴ役でおなじみです。
少ない出番ながら強烈な印象を残して、一気にスターの仲間入りを果たしました。
「アクアマン」(2018年)で不動の人気を確立。
(この映画は個人的にはイマイチでした・・・)
先住民族の血が流れているので、ババ・ヴォスのような役がとてもよく似合います。
J・モモアが出演していなかったら、このドラマは見ていなかったかもしれません。
そのくらいジェイソンありきの作品です。
シベス・ケイン [パヤン王国の女王]
演:シルヴィア・フークス(1983年6月1日生まれ)
シルヴィア・フークスは、オランダの俳優ですが、ハリウッド作品にも数多く出演。
「鑑定士と顔のない依頼人」(2013年)では準主役。
「ブレードランナー2049」(2017年)ではレプリカント。
「蜘蛛の巣を払う女」(2018年)では主人公の双子の姉。
今作の「狂気の女王」役は怖いくらいはまっています。
マグラ [ババ・ヴォスの妻]
演:ヘラ・ヒルマー(1988年12月27日生まれ)
ヘラ・ヒルマーは、キーラ・ナイトレイ主演の「アンナ・カレーニナ」(2012年)にチョイ役で出演。
まだ出演作はそれほど多くなく、今作で大役に抜てきされました。
同郷(アイスランド)の歌手ビョークのファン。
ビョークと並ぶ有名人になれるか?
パリス [預言者]
演:アルフレ・ウッダード(1952年11月8日生まれ)
アルフレ・ウッダードは、エミー賞4回、ゴールデングローブ賞1回の受賞歴を持つ大ベテランの俳優です。
代表作は「愛が微笑む時」(1993年)「真実の行方」(1996年)「光の旅人K-PAX」(2001年)「それでも夜は明ける」(2013年)「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年)など100作以上の作品に出演。
タマクティ・ジュン [魔術師狩りの将軍]
演:クリスチャン・カマルゴ(1971年7月7日生まれ)
コフン [双子の兄]
演:アーチー・マデクウィ(1995年2月10日生まれ)
ハニワ [双子の妹]
演:ネスタ・クーパー(1993年12月11日生まれ)
感想(ネタバレなし)
このドラマは、全人類が視覚を失った未来の世界を舞台にしています。
戦闘スタイルや、コミュニケーション方法など、視覚を失った世界をリアルに描いているのが面白い。
そんな中、視覚を持って生まれた双子が誕生。
女王とその軍勢に追われることになります。
双子を守る主人公ババ・ヴォスのかっこよさにしびれるおすすめのドラマです。
感想(ネタバレあり)
ババ・ヴォスがかっこいい!
アルケニー族の族長ババ・ヴォスがとにかくかっこいい!
夫として、父として、仲間としてこれほど頼れる男はいません。
身ごもったマグラを村に迎え入れ、自分の妻にして守ろうとする優しさ。
血のつながらない双子を命をかけて守るかっこよさ。
戦えば盲目とは思えない無双ぶり。
一番の見どころはやはり、ババVSジャーラマレル(双子の実父)でしょう。
クズ男ジャーラマレルの目をつぶした時は、やったぜ!と思いましたよ。
でも、なぜかととどめを刺さなかった・・・。
こんな男、さっさと葬ってしまえばよかったのに。
双子の実父だから生かしたんでしょうね。
コフンとハニワ
コフンとハニワって・・・思いっきり日本語じゃありませんか。
だって「古墳」と「埴輪」でしょう。
脚本家は日本びいきに違いありません。
さて、双子のコフンとハニワは、ジャーラマレルが残した本を読むことによって知識を得ます。
興味深かったのは「アラバマ物語」1と「1984」2があったこと。
本のチョイスが渋い。
双子は大人になり、とうとう実父ジャーラマレルに会うことになります。
けれど、そこで見たのはウジャウジャいるジャーラマレルの子供たち。
コフンはジャーラマレルに対して不信感を抱きますが、ハニワはそんなコフンを一笑に付します。
(初めてのシャワーにウキウキで、それどころではなかった)
しかし、コフンの不安は的中し、ハニワはトリバンテに売り飛ばされてしまいます。
コフンはハニワを助けようとして、ジャーラマレルに殺されそうに。
(間一髪のところでババが来てくれた!)
ジャーラマレルの目的は、視覚を持つ子供たちと共に世界を支配すること。
そのためには多少の犠牲は仕方がないと思っているクズ男だったのです。
やはりジャーラマレルを生かしたのは間違いじゃありませんか?
次シーズンは、ババがハニワを救出すべく大暴れしてくれるでしょうよ。
マグラの正体
ババ・ヴォスの前に現れた妊婦の女性マグラ。
ジャーラマレルの子を妊娠しているということ以外、謎に包まれた女性でした。
まさか女王の妹だったとは!
ジャーラマレルに殺されたと女王が言っていたので、まさかマグラが妹だとは思いもよりませんでした。
女王は嘘をついていたんですね。
マグラは女王を玉座から引きずり下ろそうと謀反を起こすも失敗。
ジャーラマレルと共に逃亡したというのが真実でした。
それにしてもマグラはなぜジャーラマレルの子供を産んだのでしょうか?
彼の本性には気づかなかったの?
ジャーラマレルが去った後も、恨み節を一切言わないのが不思議。
マグラの心の内がよく分かりませんでした。
女王シベス・ケイン
冷酷で、自己中心的で、ヒステリックで、ずる賢くて、食わせ者で、常に上から目線で、狂人の女王シベス。
すさまじい執着心があり、すぐに人を殺すし、突然歌いだすという欠点しか見当たらない女性です。
20年間も部下の将軍タクマティ・ジュンに、ジャーラマレルを探させるしつこさ。
最初は妹を殺したジャーラマレルに対する怒りからだと思っていたんですよ。
けれど、妹は生きていました。
どうやら女王はジャーラマレルのことを愛していて、視覚を持つ子供を産みたいから戻ってきてほしいらしい。
だからしつこく追いかけ回していたのだということが分かって絶句。
視覚を持つ者を敵対視していたのに、自分の子供ならいいわけ?
けれど、ジャーラマレルに固執するあまり国は衰退。
そのせいで側近たちから命を狙われます。
むろん女王が陰謀に気づかないわけがありません。
ダムを破壊して皆殺しにします。
そして女王は、ジャーラマレルを探す旅へ。(しつこい)
文明が崩壊した世界で、侍女と御者の3人だけで旅をするなんて危険極まりない。
ここらへんが世間知らずなんですよね。
案の定、侍女と御者は殺され、女王は奴隷になってしまうという面白展開になります。
奴隷になっても横柄な態度の女王。
もっといたぶっておくれと思ったのは私だけではないはず。
けれど、そんな視聴者の願いも空しく、タクマティ・ジュン率いる軍隊が女王を救出しにやって来ます。
しかし、タクマティ・ジュンは、ダムを破壊したのが女王自身だと知ってしまうんですよね。
女王を暗殺しようとするも失敗し、タクマティ・ジュンは命を落としてしまいます。
マグラと再会した女王は、コフンに興味津々。
ジャーラマレルのことはもうどうでもよくなったみたい。
もしやコフンを・・・。
ちょ・・・ちょっと、アンタ何歳なのよ。
40歳は過ぎていると思うけど・・・。
コフン、逃げて~!
ちょっと気になったこと
ちょっと気になったこと その1
視覚を失った人間たち・・・あれ?待てよ。
動物は視覚を失っていないのね。
犬も馬も普通に見えています。
ウィルスは人間にだけ都合良く感染したわけね。
ちょっと気になったこと その2
初めてシャドーを見た時はギャグかと思いましたよ。
全裸白塗りで抜き足差し足。
服のままだと擦れる音がするから?
白塗りなのは大人の事情ということで良しとしましょう。
抜き足差し足少女ボウ・ライオンは、ババたちと共に旅をするのですが、彼女ってどうよ?
コフンと恋に落ちるという展開にもならず、何のために存在しているのかと思ってしまいました。
制作陣も彼女の扱いに困ったらしく、よその村へ預けられるという展開にしてしまいましたね。
シャドーという存在がもっと活躍するのかと思ったので肩すかしでした。
総評
トリバンテに連れ去られたハニワの運命は?
女王の悪だくみは続くのか?
気になるのはタクマティ・ジュンです。
ラストで意味ありげにタクマティ・ジュンの姿を映していましたよね。
これはもしや生きているということなの?
何はともあれ次シーズンが楽しみです。
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