ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン1 感想 ネタバレなし&あり

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社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を描く新シリーズ。
あいかわらず愛憎渦巻くドロドロな展開です。

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原題名House of the Dragon
制作国アメリカ
製作年度2022年
エピソード数10エピソード

ドラゴンを操るターガリエン家が統治するウェスタロス大陸。

王ヴィセーリスが、娘レイニラ王女を後継者に選んだことで、平和な治世に亀裂を生じさせ、ターガリエン家の内戦へと発展する。

ヴィセーリス・ターガリエン

演:パディ・コンシダイン(1973年9月5日生まれ)

七王国の5代目の王。

クセの強い登場人物の中では一番まとも。

晩年の姿はかなり衝撃的。

レイニラ・ターガリエン

演:(少女時代)ミリー・オールコック(2000年4月11日生まれ)

  (成年時代)エマ・ダーシー(1992年6月27日生まれ)

ヴィセーリスの長女。

美少女から生活に疲れたオバちゃんへと変貌と遂げる姿が衝撃的。

アリセント・ハイタワー

演:(少女時代)エミリー・キャリー(2003年4月30日生まれ) 

  (成年時代)オリヴィア・クック(1993年12月27日生まれ)

ヴィセーリスの2番目の妻。

美少女から美女へと見た目は変わらないけれど、性格は激変。

デイモン・ターガリエン

演:マット・スミス(1982年10月28日生まれ)

ヴィセーリスの弟/レイニラの2番目の夫。

クセの強い怪しさ満々の男。

大人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(以下「GOT」)の200年前を描いた「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」(以下「HOTD)」

「GOT」を見たことがなくても大丈夫。

十分に楽しめます。

(でもどうせなら見てほしい)

愛や憎悪、策略といったドロドロな展開が好きな人にはもってこいのドラマです。

それだけではなく、ドラゴンの活躍も見逃せません。

「GOT」では3頭のみだったドラゴンが、今作では出し惜しみすることなくこれでもかと登場してくれます。

飛翔シーンは圧巻の一言。

映画並みのクオリティをテレビドラマとして見れるなんてなかなかありません。

「GOT」ファンの人も未見の人も楽しめるおすすめのドラマです。

レイニラVSアリセント

以前は仲の良い2人だったのに、レイニラの父ヴィセーリスがアリセントと再婚したことで険悪に。

そりゃそうでしょうね。

レイニラにしてみれば、アリセントは父を誘惑して妻の座に就いた女。

アリセントにしてみれば、レイニラのせいで我が子が王になれない。

それにしても少女時代のアリセントは心優しい子だったのに、大人になってからは上から目線で物を言う嫌な女になってしまいました。

それでも、2人の間にはほんのわずかだけれど、まだ友情が残っているんじゃないかと思ったんですよ。

けれど、アリセントの次男エイモンドのドラゴンが、レイニラの次男ルケアリーズを殺してしまうという出来事が!

(ルケアリーズが死んでも気にしないと思っていたので、エイモンドのあの動揺した表情は意外でした。良心の呵責なのか、ママに怒られることを心配したのかどっち?)

これで2人の友情が戻ることは二度とないでしょうね。

今後、ドロ沼の戦争が展開されるのかと思うと楽しみ。

ヴィセーリスとデイモン

ヴィセーリスってあの時代の王にしては珍しく娘を愛するマイホーム・パパなんですよね。

ただ、アリセントと再婚したのは大失敗でした。

やはり七王国一の美女の誘惑には逆らえなかったようで・・・。

まさか自分が死んだあと、娘と妻が全面戦争するなんて思いもよらなかったでしょう。

全部アンタのせいですけど、死人に口なし。

一方、ヴィセーリスの弟デイモンは、つかみどころのない人物。

レイニラに対しても本当はどう思っているのかよく分からない。

最終的には、自分が王になることを望んでいたりしません?

いつ裏切ってもおかしくない要注意人物です。

ミスキャストのレイニラ

少女時代のレイニラは、かわいかったんですよ。

けれど、大人になったレイニラはあまりにもひどすぎませんか?

美少女から人相の悪いただのオバちゃんに変わるなんて・・・。

あまりのギャップにしばらくストーリーが頭に入らず混乱。

これは完全なミスキャストでしょう。

高貴な女性にも見えない。

ターガリエン家といえば「GOT」でエミリア・クラークが演じた絶世の美女デナーリス・ターガリエンをイメージしてしまうので、レイニラとの落差がすごい。

レイニラを見るたび失望しかないです。

そもそもターガリエン家の人間って、美しい容姿が特徴という設定でしたよね?

それなのにレイニラも、ヴィセーリスも、デイモンも美形じゃない。

一体どういうこと?

アリセント役のオリヴィア・クックをレイニラ役にしたほうがよかったのでは?と思いました。

うざい男サー・クリストン

サー・クリストンがうざい。

最初はレイニラを守るハンサムの騎士として素敵だったんですよ。

けれど、レイニラが自分のことを愛してくれていると勘違いしたあたりからアレレ・・・と。

「何もかも捨てて、一緒に世界を見よう。名もなき者になろう」

はぁ?

世間知らずすぎる。

しかし、レイニラから愛人になってほしいと言われ、ちっぽけなプライドが傷ついたのか逆ギレ。

アリセント側についてしまいます。

そしてレイニラの悪口を言いまくる情けない男に成り下がってしまいました。

それにしてもこの男、年月が経っても1人だけ全然老けないんですよね。

ピッチピチのヤングボーイのまま。

老けメイクをすればいいのに。

今作は死人がたくさん出ましたけど、サー・クリストンはゴキブリ並みにしぶとく生き残っています。

一体いつまでこのうざい男を見なければいけないのかある意味楽しみです。

「GOT」と「HOTD」

どちらが面白かったかと聞かれれば、前者に軍配が上がります。

「HOTD」も面白いんですよ。

けれど傑作「GOT」は超えられず。

やはり魅力的な登場人物がいなかったというのが要因なのではないかと。

レイニラの配役は完全に失敗でした。

美しくカリスマ性にあふれたキャラクターならもっと共感できたのに・・・。

それと気になったのは画面の暗さ。

登場人物が何をしているのか分かりづらかったです。

とはいえ次シーズンは、レイニラVSアリセントの全面戦争が見られるわけですから楽しみ。

ドラゴンの活躍にも期待です。