映画「ナイブズ・アウト:グラス・オニオン」感想 ネタバレなし&あり

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孤島で起こった殺人事件の謎に名探偵ブノワ・ブランが挑む・・・ってアンタ誰?

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原題名Glass Onion
制作国アメリカ
製作年度2022年
上映時間2時間19分
監督ライアン・ジョンソン

IT起業家の億万長者マイルズ・ブロンが、ギリシャの孤島に友人たちを招待する。

マイルズはミステリーゲームを企画するが、実際に殺人事件が発生。

名探偵ブノワ・ブランが、事件の調査に乗り出す。

ブノワ・ブラン [名探偵]

演:ダニエル・クレイグ
生年月日 1968年3月2日
マイルズ・ブロン [IT起業家の億万長者]

演:エドワード・ノートン
生年月日 1969年8月18日
カサンドラ・”アンディ”・ブラント [マイルズの元ビジネスパートナー]

演:ジャネール・モネイ
生年月日 1985年12月1日
バーディ・ジェイ [お騒がせセレブ]

演:ケイト・ハドソン
生年月日 1979年4月19日
デューク・コディ [インフルエンサー]

演:デイヴ・バウティスタ
生年月日 1969年1月18日
クレア・デベラ [コネチカット州知事]

演:キャスリン・ハーン
生年月日 1973年7月23日
ライオネル・トゥーサン [科学者]

演:レスリー・オドム・Jr
生年月日 1981年8月6日
ウィスキー [デュークのガールフレンド]

演:マデリン・クライン
生年月日 1997年12月21日
ペグ [バーディのアシスタント]

演:ジェシカ・ヘンウィック
生年月日 1992年8月30日
デルロ [島に住む謎の人物]

演:ノア・セガン
生年月日 1983年10月5日

2019年に公開された映画「ナイブズ・アウト/名探偵の刃の館の秘密」の第2弾です。

前作を見ていなくても十分に楽しめる内容になっています。(でも、前作も見てほしい)

孤島で起こった殺人事件に、名探偵ブノワ・ブランが挑みます。

ライアン・ジョンソン監督がミステリー作家アガサ・クリスティの大ファンなので、随所にクリスティ愛が散りばめられているのが面白い。

まず名探偵ブノワ・ブランの名前。

響きがエルキュール・ポアロそっくりではありませんか。

関係者を集めて名探偵が推理を披露するのもポアロそっくり。

孤島で起こる殺人というのは、クリスティの最高傑作「そして誰もいなくなった」のよう。

ブノワ・ブランはエルキュール・ポアロと双璧を成す存在になれるのか?

それはきっと無理だろうけれど(比べるなんて100年早いわ)気楽に楽しめるミステリー映画です。

カメオ出演が面白い

有名人が次々とカメオ出演します。

● ヨーヨー・マ (チェリスト)

バーディのパーティで、バッハについて講釈を垂れる。

なぜお騒がせセレブのパーティーにいたのか謎。

● アンジェラ・ランズベリー(俳優)

ブノワのオンラインゲームの相手。

高齢なのにゲーマーなの?

● イーサン・ホーク(俳優)

マイルズの部下で、招待客の喉に謎のスプレーをかける。

あのスプレーで、コロナ対策はバッチリらしい。

中身は何?

● ヒュー・グラント(俳優)

ブノワの夫!

ダニエル・クレイグとヒュー・グラントがカップルなんて面白すぎる。

● セリーナ・ウィリアムズ(テニスプレーヤー)

フィットネスのインストラクター。

かなりハードなレッスンのような気がするので、御免こうむりたい。

● ジャレッド・レト(俳優)

マイルズにハード・コンブ茶を送る。

本人の出演はなし。

日本の昆布茶とはマニアックすぎる。

なぜかいじられています。

● ジェレミー・レナー(俳優)

マイルズにホットソースを送る。

こちらも本人の出演はなし。

J・レト同様、いじられる対象に。

これって本人の了承は得ていますよね?

● ジョセフ・ゴードン=レヴィト(俳優)

島で1時間に1回鳴り響く「ドーン」という時報の音。

何それ?

見どころは水着?!

バーディ役のケイト・ハドソンの水着・・・かなり攻めています。

映画「あの頃ペニー・レインで」で大ブレイクしたケイト。

あれから22年経っても、ほとんど変わっていないところがすごい。

40代であの水着を着こなせるのはケイトだけ。

ギャルのウィスキーにはまだまだ負けていません。

そして、デュークの水着・・・絶句。

何も言うまい。

水着自慢の映画じゃありません。

ミステリー映画です。

この3人以外は皆さん、ラッシュガード姿です。

ブノワの青の縦縞の上下が、ダサすぎて笑った!

おじさんであれを着こなせる人は、なかなかいないでしょうよ。

真犯人は?

ギリシャの孤島にいるのは、たったの10人。

インフルエンサーのデュークが、マイルズの飲み物を間違って飲んだため死亡してしまいます。

誰がマイルズを殺そうとしたのか?というところからストーリーが急展開します。

ミステリーって誰が犯人なのか推理するのが面白いですよね。

私はバーディ(ケイト・ハドソン)だと予想しました。

ブノワとマイルズは除外。

アンディが犯人だとそのまますぎる。

となると、他に残っている一番の有名人はケイト・ハドソン!でしょう。

大体、犯人役は有名俳優が演じるものです。

推理もへったくれもないけれど、小説と違って映画はどんどん進んでいくので考えている暇がないんですよね。

けれど、私の推理は大ハズレ。

確かに犯人役は有名俳優でしたが、マイルズ(エドワード・ノートン)の方でした。

てっきりマイルズは被害者かと・・・。

まんまとだまされてしまいました。

わざとウィスキーにパイナップル・ジュースを入れて、デュークに飲ませるなんてね。

そういえば、デュークがパイナップルアレルギーであることを、冒頭で話してましたっけ。

すっかり忘れていました。

犯人がマイルズだなんて意外性がない。

いやいや、アンタ、だまされたくせによく言うよ。

禁じ手を使ってしまった!

マイルズの元ビジネス・パートナー、アンディが何者かに殺され、双子の妹ヘレンがブノワに助けを求めます。

ブノワはヘレンに、アンディに成り済ますよう提案。

2人は敵陣に乗り込みます。

実は双子でした!なんてミステリーの禁じ手を堂々と使ってしまっています。

マイルズが水素燃料「クリア」に全財産をぎ込むのをアンディが反対。

マイルズはアンディを解雇します。

アンディは会社創設のアイデアの知的所有権巡って裁判を起こしますが、証拠がなく敗訴します。

けれど、数か月後に証拠となるアイデアが書かれたナプキンを発見。

マイルズを脅迫したため殺されたのでした。

アンディが死んだことは世間には知られていませんでしたが、デュークのグーグルアラートが鳴り、死亡したことを知ってしまいます。

デュークは沈黙のための交換条件をマイルズに求めたため始末されたのでした。

双子設定じゃないと成り立たないストーリーですが、ここまで堂々と禁じ手を使われると逆に小気味良いです。

一番の見どころは?

証拠のナプキンをマイルズに燃やされて激怒したヘレンが、水素燃料「クリア」を火の中に投げて大爆発を起こします。

ついでに本物の名画「マナ・リザ」まで燃やしてしまうという実に壮快なシーンでした。

これでマイルズは「モナ・リザ」を燃やした男として永遠に歴史に残りますね。

逮捕はできませんが、ある意味戦犯として余生を過ごすことになりそうです。

もう最高!

第3弾は2025年にネットフリックスで配信予定です。

キャストの中には、ジェレミー・レナーの名前が。

マイルズにホットソースを送ったJ・レナーです。

これは面白い!

ホットソース屋として本人役で出演するのか、それとも全くの別人として登場するのかは不明。

どちらにせよ、とても楽しみ。

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